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肺MAC症(非結核性抗酸菌症)

2009-07-19

 咳や痰が続いて症状が長期間続いていたら結核を疑います。胸の写真を撮ると、結核のような白い影があり精密検査を受けると、結核感染ではなく肺MAC(マック)症(非結核性抗酸菌症)である場合が増えています。
非結核性抗酸菌は私達の周りにある土壌や水中などの自然環境に広く存在しています。抗酸菌には結核菌・らい菌・非結核性抗酸菌があり、前2者以外の抗酸菌をすべて非結核性抗酸菌症と呼びます。
 感染後、しばらくは無症状ですが、突然血痰が出たりしてその感染が発覚します。
症状は結核と同様の咳・倦怠感、進展すると発熱・体重減少・喀血・息切れが見られます。特に中高年女性に多く見られます。
 現在有効な抗生剤は見つかっておらず、抗結核薬やクラリスロマイシンの高容量投薬とカナマイシン・ストレプトマイシンの注射併用がなされているようです。
最近はPCRという遺伝子の増幅検査により一週間程度で確定診断することが可能になっています。
 咳が長く続いたり、血痰が出たりする場合は病院へ行くことをおすすめします。

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