2008年03月18日

ジェネリック医薬品にすると安くなるの?

 ジェネリック医薬品に変更することで支払額は安くなります。
 風邪をひいたりして薬をもらっても、数日で治ってしまう場合は、薬代はあまり気になりません。でも、慢性疾患では、薬を飲みつづけなければならないため、薬代の差額は大きくなります。また、何種類もの薬を飲んでいる場合、その差はさらに広がります。
しかし医薬品には薬価というものが定められているため、その錠数分の差額の1~3割分が安くなると考えてください。
簡単に言えば薬価の差が大きいほど安くなります。逆の言い方をすれば薬価差のあまりないものはジェネリックに変更しても、支払額にそれほど変化がありません。
 これらの変更に伴う支払額の差についても、かかりつけ薬局の薬剤師の先生に相談されてみてはどうでしょうか?

2008年03月08日

ジェネリック医薬品って効くの?

 患者様から、タイトルにもあげた質問が届きました。外来で話していても最近この質問が多くなったような気がします。それもそのはずですよね、安くなるからといって飲んだは良いものの効果がなければ飲む意味がありませんから。
でも、一番難しいのはこのところだと思います。
ジェネリックに変えても先発品を服薬していたときと同じように変化の無い患者様もおられれば、変えることによって状態が悪くなる患者様もおられますし、逆に効果の上がった患者様もおられました。
多くの患者さんは先発品服薬時と変わらないとは思いますが、そうでない患者さんもおられるので変更は慎重に行うべきと考えます。実際のところ飲んでみないと解らないところもあるのですが、私たち薬剤師も出来るだけ患者さんが安心して飲んでもらえるように、ジェネリック医薬品の情報提供を行っていきます。
不安なことがあれば何でも相談してください。

2007年06月17日

どれくらい安くなるの

医療用医薬品の公定価格が定められており、それが薬価と呼ばれるものです。
薬価が低いほど患者さんの薬剤費の自己負担も軽くなります。
ジェネリック医薬品の薬価は新薬の7割(新発売時)と決められています。薬価は2年に1回見直されるため、発売時新薬の7割だったジェネリック医薬品もそれ以上価格差がつく場合があります。

負担軽減価格は使用される医薬品によって変わってきますが、ななしま薬局で対応した広域病院28日分処方において、負担金が約1000円軽減されました。年間で見ると12000円となりかなり大きな金額とは感じました。

軽減金額は薬剤によってかなり変わってきます。

7月に新しいジェネリック医薬品が発売されます。かかりつけ医・かかりつけ薬剤師に相談しては如何でしょうか?

2007年02月11日

ジェネリック医薬品

ジェネリック医薬品ってなに
 欧米では有効成分の一般名(generic name)で処方されることが多いため、それをとって「ジェネリック」という言葉で呼ばれています。
ジェネリック医薬品って全く同じものなの?
 ジェネリック医薬品(後発医薬品)とは、新薬が承認発売され、再審査期間や特許の有効期間が過ぎてから製造販売されるものです。新薬と同じ有効成分で同じ含有量、効能・効果、用法・用量が同じであり、新薬に比べて低価格な医薬品です。 ただし、ジェネリック医薬品は主成分に関しては同じですが、それに付随する添加物、製法特許や製剤特許に関しては、薬品製造メーカーの特許が切れていないものもあり、ジェネリック医薬品によっては違う添加物を使用したり、新薬と違う作り方をしているものもあり、すべてが全く同じなコピー製品と言うわけではありません。 また、新薬の「用途特許」が存在する場合にはジェネリック医薬品で効能・効果が異なる場合がごくまれにあります。特許上の問題以外にも新薬の効能・効果あるいは剤型の追加等に伴って新たな再審査が設定されている場合も、適応症が異なる場合があります。
副作用の対応
 医薬品副作用被害救済制度は、独立行政法人医薬品医療機器総合機構法に基づき、先発医薬品、ジェネリック医薬品の区別なく適応されます。
処方箋様式の変更
 2006年4月より処方箋様式が変更されました。備考欄に「後発医薬品の変更可」と記載したチェック欄が予め設けられるようになりました(処方箋の右下辺りにあります)。この欄に処方医が署名もしくは記名、捺印を行えば、薬局は患者の同意を得た上で先発医薬品をジェネリック医薬品に変更して調剤することが可能となります。しかしながら処方ごとに「変更不可」が記載されてあったり、ジェネリック医薬品が発売されていない医薬品においては、処方医のサインがあっても変更できません。
ジェネリック医薬品にするとどうなの?
 ジェネリック医薬品にすると先発医薬品とほぼ同等のものが安価に処方してもらえることになります。
 ジェネリック医薬品は先発医薬品の70%の薬価が設定されますし、これまでに発売されているものは、それぞれの薬価が設けられています。選ぶ医薬品でお支払いいただく価格が変更します。また、国の支払う医療費を抑えることもできます。
 ジェネリック医薬品だけでも相当の数が存在し、たぶんすべてのジェネリック医薬品を取りそろえている薬局は数少ないと思います。また、あるジェネリック医薬品は流通が上手く行かず手配するのに数日から数週間要するものもあります。
 ジェネリック医薬品を希望される患者様がおられましたら、かかりつけの薬局でその有用性、価格、在庫等を良く相談の上、変更されることをお勧めいたします。