単純ヘルペス
単純ヘルペスは、大人の人誰でも体に持っています。子供の頃感染して、特に神経細胞には入り込みます。
そして、抵抗力が弱ったとき(病気の終わりときや疲れのたまったとき)に皮膚や粘膜に水疱を作り、神経痛のようにピリピリ痛みます。痛がゆいと言った方がいいでしょうか。
これ以上の悪化はないとしても不快感はかなりあります。
症状は約2週間程度ですが、2週間も不快な症状が起きるとたまりません。
健康な方には移りにくい病気ですが、水疱が破れ子供や老人、免疫の弱ってる方に付着したりすると、いくら自分自身がヘルペスウイルスを持っているからといっても重傷になることがあるので注意が必要です。
タオルなどは個人用として、他の方の使用は避けて下さい。使ったら放置せず洗濯して下さい。
これからの季節、食欲不振など体調を崩す季節になります。単純ヘルペスが出来る前に消化によく栄養価値の高いものを食べ、ゆっくりと休養することを心がけてはいかがでしょうか。
でもなってしまった場合には、かかりつけ医に相談して下さい。ヘルペスの薬は薬局では販売されていないし、仮にあったとしてもかなり高価な物になります。
赤ちゃんに市販の風邪薬をのませてもいい?
市販の風邪薬は、ほとんどのものが万人向けに効き目が穏やかで、副作用の少ない薬を安全を考慮して少なめの量で処方されています。また、ほとんどの薬に鼻水止め・咳止め・熱さまし(痛み止め)など何種類もの成分が混ぜられた総合感冒薬として販売されています。多くの薬が混ぜられている場合、薬疹などの副作用もでる可能性が高くなり、できれば不必要な成分は服薬させたくありません。
市販薬で様子を見ているうち、夜間に急に熱が高くなることはよくありますし、赤ちゃんや子供は急に症状が悪化することが少なくありませんので、市販薬で様子を見ようは感心しません。
市販の薬を否定するわけではありませんが、かかりつけの医者に話をして風邪薬、熱冷まし(飲み薬・座薬)は少なくとも2〜3回分常備していることをおすすめします。
知っておきたいこどもの風邪
風邪の予防法 |
○手洗いとうがい ○人混みを避ける ○栄養バランスのよい食事 ○睡眠を十分にとる |
日常生活のポイント |
○熱があっても元気なときは? いつもと変わりなければ様子を見てください。外出は出来るだけ避け、部屋を暖かくして、 水分を十分に与えてください。 ○食欲がないときは? こどもの好きな物や水分を十分に与えてください。 一度にたくさん与えるとムカムカすることがあるので、少量ずつ与えてください。 ○入浴は? 37.5度を超えるときは避けた方がいいでしょう。ぬくもったらすぐに上がり、 早めに休ませてください。 熱が何日も続き、入浴していないときは、37度前後なら入浴をさせ、 皮膚をきれいにして、早めに休ませてください。 |
こんな時はどうするの |
○下痢をしているときは? 下痢で怖いのは脱水症状なので、水分を補給してください。 下痢止めを使うと、症状がひどくなることがあるので、注意しましょう。 ○咳がひどいときは? 湿度を高めに保ち、水分を補給して、痰を出しやすくしましょう。 市販の咳止めも 出来るだけ使用を避けましょう。 ○嘔吐しているときは? 飲食は出来るだけ避けてください。欲しがるときはあめ玉等を与えてください。 嘔吐が落ち着いたら消化いいお粥やうどん等の一度火を通して消化しやすくなった物を 少量から始めて下さい。 |
オリゴ糖がアレルギーを緩和~バナナを食べれば消化器症状は消える~
バナナやタマネギなどに含まれるオリゴ糖に、卵や牛乳などによる食物アレルギーの症状の一部を緩和する作用があることを飯倉洋治昭和大教授と明治製菓の研究グループが、マウスの実験で明らかにしました。
食物アレルギーにはアトピー性皮膚炎気管支喘息のほかに腹痛や下痢を起こす消化器症状もあるが、オリゴ糖は腸内細菌のバランスを整え、消化器症状を軽くする可能性があるという。
オリゴ糖を与えたマウス群の腸内細菌の構成は整腸作用のある乳酸菌が多く、消化物の腐敗を起こしたりするブドウ球菌は少なかった。
教授は「食物アレルギーのある子供にオリゴ糖を含むお菓子を与えると、鼻炎が治ったり便通がよくなるなど、軽いアレルギー症状が改善する場合が多いことも確認している。オリゴ糖投与で腸管が保護され症状が緩和されるのだろう。」と話している。
(毎日新聞 2002年1月10日 夕刊 10面)
薬としてとることは簡単ですが、食事としてとることが大事ではないかと思います。子供さんのおやつにバナナなどの果物を取り入れてみてはどうでしょうか。
オリゴ糖って何?
人間の健康維持に欠かせないものの1つに腸内細菌があります。通常、人間の腸には百種類、百兆個もの菌がすんでいますが、この菌はビフィズス菌やアシドフィルス菌のような「善玉菌」、病原大腸菌などの「悪玉菌」、さらに「中間菌」とに分けられます。善玉菌のビフィズス菌などは腸内にある腐敗物を排除したり、カルシウムの吸収を助ける働きがあります。
このビフィズス菌を増やすのに注目されているのがオリゴ糖です。消化酵素では分解されずに腸へ達するので、腸内ビフィズス菌の栄養素となり繁殖を促進します。オリゴ糖にはさまざま種類がありますが、みな同じ働きです。