ななしま薬局・そよかぜ薬局|長崎県長崎市・長与町

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皮膚の構造Ⅲ

2007-08-11

角層
角層は表皮細胞が角化して、一番外側のバリヤ-です。髪の毛や爪は角層の特別な形です。
ほぼ2週間で「垢」としてはがれ落ちます。このサイクルがうまくいかないと美しい肌を維持していることができません。
普通の所は5~7層で、足底や手のひらは、200層位あると言われています。皮膚の部位によって厚さが異なっています。足底や手のひらは、層が厚いため外用薬を使用するときは、強力なものを使用します。その為その部位に使うような薬を顔などの各層の薄い部位に使用したら、大変なことになることがあります。
角層は細菌やウイルス、アレルギーを起こすアレルゲンなど外界の敵から身を守るバリアとなります。また、体内の水分を調節する働きを持っています。
皮脂膜
 汗腺から出る汗と皮脂腺から出る皮脂が、皮膚表面で自然に混ざり合い、天然のクリームともいわれる皮脂膜ができます。角層のバリア機能を助けています。
毛のない手のひらや足の裏には皮脂腺がないため、手があれたり、かかとがカサカサになりやすいのです。また、皮脂膜は皮膚の表面をおおい、皮膚表面からの水分の蒸発を防いで、皮膚のうるおいとなめらかさを保っています。
 皮脂は思春期になると性ホルモンの影響を受けて分泌が活発になり、にきびの発生の原因となったりします。
皮膚の新陳代謝(ターンオーバー)とは
 ターンオーバーとは、表皮の細胞が、皮膚の奥から表面へ押し出され剥がれ落ちるまでの代謝サイクルのことです。
身体の細胞は神経細胞をのぞき、健康な皮膚であれば通常28日間で新しい細胞に生まれ変わっています。
ターンオーバーは基底層で始まります。13日に1回細胞分裂を行い、1個はそのまま基底細胞にとどまり、残りの1個は性質や構造を変えながら、有棘層(ユウキョクソウ)・顆粒層へと押し上げられて行き、一番上の角層に達した細胞は核のない「角化」の状態になっています。更に上へと押し上げられ最後は角片(アカ)となり剥がれ落ちます。
メラニン色素も同様にターンオーバーによって脱落するため、夏に日焼けした肌も冬には元に戻どるいうことになります

皮膚の構造Ⅱ

2007-08-10

真皮
厚さは約2~3mm程度で表皮の約10倍の厚みがあります。コラーゲンと、エラスチンの密な線維性結合組織からなり、血管や神経が分布しています。その隙間を水分をたっぷりと含んだヒアルロン酸などのムコ多糖類が埋めていて、肌に張りや弾力を与えています。表皮に接するところでは無数の乳頭が突出し、毛細血管や感覚神経がみられます。
皮下組織
多量の脂肪細胞(皮下脂肪)を有し、体を守るクッションや体温を維持する役目を果たします。皮下組織内を皮静脈、皮神経が走行します。

皮膚の構造Ⅰ

2007-08-05

皮膚は、外側から表皮、真皮、皮下組織の3つに分けられます。
表皮では、新しい細胞が古い細胞を表面に押し上げるようにして常に新陳代謝(ターンオーバー)を繰り返しています。約4週間で上の層から剥がれていきます(これがフケや垢となります)。
表皮
皮膚の3層構造の最も外側にある、0.1~0.3mm程度の薄くて丈夫な層です。表皮も角質層、顆粒層、有棘層、基底層の4つから出来ています。表皮の外側の部分である角質層は、水をはじき、細菌やウイルス、その他の異物が体内に侵入するのを防いでいます。
表皮の表面はケラチンという丈夫な線維質のタンパク質でできています。これらの表皮上の死んだ細胞層がはがれ落ちると、下の層から新しい細胞が上へと押し出されるようにして上がってきます(ターンオーバー)。
表皮の最も内側の基底層には、メラニン細胞があります。メラニン細胞はメラニン色素を作り出し、メラニン色素は紫外線を吸収し、皮膚の色を変えます。
表皮にはランゲルハンス細胞という、皮膚の免疫機能にかかわる細胞もあります。この細胞は体内に侵入した異物を見つけ出す働きがあり、皮膚アレルギーの発症にも関係しています。
このターンオーバーの異常が尋常性乾癬と言われる疾患になります。

経皮毒とは

2007-07-30

経皮毒とは、化学物質が皮膚のバリアーを通して、体の中に入り、蓄積され、人体に悪影響を及ぼすことを言います。
先日の独り言でも書いたように、学校の授業では習わないくらい最近でてきた言葉です。私もお袋から聞いた話ですが、テレビで特集が組まれるくらいだそうです。
経皮毒には色々な物質がありますが、私たちが日常使っているシャンプーや洗剤などの日用品などにそのような科学物質がが含まれています。ただ、一度使用したからといって、それがすぐ身体に悪影響を及ぼすものでもなく、長い期間をかけ身体に蓄積され、人体に影響を及ぼすものです。
因果関係ははっきりしていませんが、アトピーなどのアレルギー病や癌や不妊症などもこの経皮毒が大きく関係しているのではないかと考えられています。また、経皮毒になりうる化学薬品の入っていない日常品に変更した方の中で、そのような症状が改善したと言われる方もおられるようです。

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