坐薬の使用方法
坐薬の多くは解熱剤・痛み止め・吐き気止め・痔の薬・ケイレン止めです。 |
先のとがった方を肛門から挿入します。挿入後、坐薬が出てこないよう5秒ほど押さえてください。 挿入しにくい場合は、坐薬の先の方を水で濡らしてから挿入してください。 |
Q.坐薬挿入後にうんちをしたらどうするの? |
坐薬は排便後に挿入するのが良いのですが、こどもの急な発熱やけいれん発作などの緊急な場合にはそうはいきません。こどもの場合、肛門を刺激するため坐薬を挿入してうんちをする場合があります。けいれん止めの坐薬の場合は主治医にすぐ連絡をして指示を受けて下さい。 ここでは、解熱剤の坐薬の対処方法について書いておきます。坐薬挿入後やうんちと一緒に坐薬の本体がきれいな状態で出てきたら、新しいものを指示された量、挿入してください。1時間以上経ってうんちをした場合は形はなく油がうんちと一緒にでてきますが、薬物の吸収は終わっているので心配はないのですが、10分~20分ぐらいでうんちをした場合はほとんどが溶けて本体がそのまま出てくることはありません。それに薬物の吸収も始まっているし、どれだけ薬物が吸収されたかも解らないので、新しいものを指示された量使うと副作用の起こる場合があります。そのようなときは、再度坐薬を使わずに経過を観察してください。30分~1時間おきに熱を計り、熱が上がってきたら、こどもの様子を見ながら、6時間以内でもかまわないので使用して下さい。熱が上がっていても、元気にしているようならば、すぐに使う必要はありません。 |
Q.坐薬保管方法 |
坐薬は、冷所で保管するものと室温で保管できるものがありますが、室温が高いと坐薬が柔らかくなってしまいますので冷蔵庫などの冷所に保管するのがよいでしょう。 また、坐薬も他の薬品同様使用期限があるので、薬をもらったときの袋に入れ日付を入れ、いつもらったか判るようにしておきましょう。1年以上経ったものは処分するのが望ましいでしょう。 |
点眼薬の使用方法
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◆保管方法 冷所保存の分は冷蔵庫に保管してください。しかし、一度使い出したものは冷蔵庫ではなく風通 しの良いところで直射日光を避け保管してください。 ◆注意事項 目薬の先を手で触ったり、目に触れたりしないように注意して下さい。 |
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お薬の飲ませ方〜小児科編〜
一般的な薬の飲ませ方についてお話します。 これからお話しすることは、あくまでも一般例であり、薬品の種類や剤形によっては適さないこともあるので、 実際の使用に際しては医師・薬剤師とよく相談の上お試し下さい。 |
粉薬の場合有効です。スプーンに粉薬を出して、数滴の水を落として練ります。 幼児の場合は少し水を多めにしてペースト状にして、ほっぺたの内側に塗り付け、その後、湯冷ましを飲ませます。 ミルクやジュースと混ぜた場合、ミルクやジュースの味が変わったりして、ミルクやジュースを飲まなくなる恐れが ありますので注意してください。
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処方された薬は、指示通りに飲むことが大切です。医者は体重及び年齢などから必要な薬の量 を計算します。 それを薬の作用時間に応じて、1日2~3回に分けて飲むように処方しています。 多くの薬はきめられた量をきめられた回数飲んではじめて効果が期待できるものです。注意して下さい。 シロップを水などに溶かして飲ませる場合はそのときに飲みきれる量のものにとかして下さい。 あまりにも多い水で溶かすと薬の味はわかりにくくなりますが、飲みきれなかった場合、薬の量 が足らずに効果が 出ないことがあります。
ところが、味が変わって赤ちゃんをミルク嫌いにするおそれがあるのと、ミルクの飲み残しが出れば、薬の一回分の量 ある種の薬は、ミルクと反応して体内での吸収が悪くなることもあります。同じように、酸性の薬ではミルクが分離され、固まるものもあります。 また、ミルクだけでなく、酸性のジュースや乳酸菌飲料でも分解される薬があります。薬はできるだけ湯ざましで飲ませてください。 また、ミルクのあとに薬を飲ませようとしても、おなかいっぱいの赤ちゃんは、なかなか飲んでくれません。食後よりも、授乳直前に飲ませるほうがいいのです。
次に粉薬(ドライシロップを含む)ですが、単に水で溶くだけで飲んでくれる場合もあります。それでダメなときには、お薬を少量 あとは、一般的な問題ですが、食後にこだわるとうまくいかないことがあります。おなかがいっぱいな時はうまく薬を飲んでくれません。子供の薬は食後にこだわることはないので、子供が起きている間を3等分して飲ませてください。 この他の方法としては、手間はかかりますが、チョコレートを準備して下さい。チョコレートを溶かし製氷皿に子供が一回に食べれる量 3歳以上になれば、きちんとお薬が必要な訳を説明し、納得できれば飲んでくれるはずです。ただし、水薬よりも粉薬のほうが好きというような場合は、主治医にお願いして、できるものなら希望に添った内容にしてあげるとうまくいくかと思います。 |
湿布薬の使用方法
◆湿布剤について パップ剤、テープ(プラスター) パップ剤は水分を多く含むので患部の冷却に使用します。打撲や筋肉痛等の急性疾患に対して冷却と鎮痛効果 で痛み、腫れ、熱感を改善します。プラスター剤は薄いので貼付け部位が目立たず、粘着力が強いので関節や動く所にも使用し易くなっています。剤形的に貼付け部位 の体温を上昇させ血行を良くします。 急性期はパップ剤、慢性期はプラスター剤が一つの目安です。貼付け時間は1日2回の貼りかえが必要ですが、24時間貼りっぱなしだとかぶれが出てきて使用できなくなる為、1日のうち使用しない時間を作るよう心がけて下さい。 最近は下肢の関節にパップ剤を使い、歩いたりするとそれが原因で反対の関節が悪くなるとの報告もあります。 昼間は塗り薬、夜間は湿布剤等、使い分けも必要ではないかと思います。 またプラスター剤で1日5枚以上を長期使用した場合、胃潰瘍の副作用も報告されているので長期使用は出来るだけ避けて下さい。 |
基本的によく伸びるようになっていますので、患部にあわせて少しずつ張っりながら貼ってください。ライナー(透明フィルム)を半分はがしながら貼るといいです。 医師の指示に従って1日1~2回貼付してください。 夏場になると汗をかいてかぶれやすくなるので、湿布を貼らない時間を作ってください。 |
ひざや肩などには、二つに折り縦に切り込みをいれ、中央を切ってから貼ると、しわになりにくく、はがれにくくなります。裏の透明フィルムをつけたまま、3cmくらいはさみを入れてみましょう。 |
ひざ、肩、肩甲骨のまわりの筋肉などに応用できます。 |
首筋から肩にかけて、また足首や、ひざの裏側など、両側に曲がるところへ貼りたい場合は、二つに折り、両脇に切り込みがはいるようにはさみをいれます。 |
◆冷湿布と温湿布の使い分け 湿布薬には冷湿布と温湿布があります。 冷湿布薬は急性期の熱をもった炎症やはれに効果があり、熱を取ることが得意な湿布です。打ち身やねん挫、急性の痛みの場合に使います。 温湿布薬にはトウガラシエキスが入っていて、血行をよくする働きがあり、慢性期の筋肉が堅く血行が悪い状態を改善します。肩こり・腰痛・筋肉痛に使われます。 打ち身やねん挫には、はじめの熱を持っている時期には冷湿布を使用し、痛みやはれが軽くなったら温湿布に替えるといいでしょう。 温湿布薬はトウガラシエキスが入っているため刺激感があります。はがしてすぐにおふろに入ると、痛みを伴うこともあります。せめておふろに30~60分前には、はがすようにしてください。 また、入浴後に湿布剤を貼ると冷たくて気持ちがいいのですが、体は入浴後で、熱を持っています。その上に湿布剤を貼ると汗をかき湿布がはがれやすくなったり、かぶれ易くもなるので、入浴後も30分は使用しない方がいいでしょう。 基本的なことはさておき、冷湿布と温湿布、どちらの湿布を使うかは、使用する患者や様の好みになります。使用して気持ちがいいものを使用するのが一番かもしれません。 |
軟膏の使用方法
◆軟膏・クリーム〔皮膚疾患) 患部に薄くのばして下さい。湿布する場所を間違えないように注意して下さい。頭、顔、体、腕、足等は部位 によって皮膚の厚さが異なり、使用する外用剤も変わってきます。 ステロイド〔ホルモン〕剤は現在5段階の強さに分類されており、顔には一番弱いステロイド剤が多く使われます。 体に使う強いステロイド剤を使ったりすると副作用の起きる原因になることがあります。 使用回数は1日1~2回程度です。特に顔や腕等、日光の当たる所は副作用防止の為、夜入浴後の1回程度にとどめるのが良いでしょう。 ◆軟膏・クリーム・ゲル剤(鎮痛) ◆軟膏とクリームの違い |