ななしま薬局・そよかぜ薬局|長崎県長崎市・長与町

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ダルクについて

2007-05-27

 我が国における薬物乱用・薬物依存の実態は皆さんの想像以上の拡がりを見せています。1998年、神奈川県と九州地方の公立高校を対象に行われた調査では、シンナーの経験者は約20人に1人、覚醒剤と大麻の経験者は約100人に1人という結果でした。この数字が示すように、薬物問題は私たちにとって非常に身近な問題となっているのです。
 しかしながら、我が国の薬物問題に対する取り組みはほとんど整備されていません。我が国では薬物依存を”病気”として捉えることは少なく。もっぱら依存症者個人の性格や資質の問題、精神力の弱さばかりが強調される傾向にあります。「意志の弱いだめな人間が薬にとらわれている」といった見方では、薬物依存の予防は治療はうまく行かないわけで、薬物が人間の脳や体に及ぼす薬理作用から、心理学的背景、そして社会的背景まで考慮した、予防・治療システムが必要なのです。その中でも特に重要なのが、薬物依存者の当事者の役割です。薬物依存症から回復するには自尊心の回復が必要です。傷ついた自尊心を取り戻すには、同じ悩みを持つ仲間との出会いが重要となります。同じ悩みを持つ仲間同士であるからこそお互いに理解し合え、何でも正直に打ち明けられることも出来るし、また、問題に対する具体的な対策や知恵が出し合えるのです。さらに集団の持つ独特のエネルギーに触発されて、個人が元来持っている自己回復力が高まるという効果もあるのです。
ダルク(DARC=Drug Addiction Rehabilitation Center「ドラッグ・アディクション・リハビリテーション・センター)は薬物依存の当事者が運営する民間のリハビリ施設です。
ダルクは、1985年、自らも覚醒剤中毒であった近藤恒夫氏(東京弁護士会人権賞受賞者)が中心となって東京で開設されたのを契機に、全国各地に設立されてきました。ここでは、薬物依存者が3~6ヶ月の共同生活を送りながら、薬物依存からの回復、社会復帰を目指して日々活動を続けており、それまで、医療や司法、学校、地域からも見放された多くの依存者たちが見事に回復しているのです。
 長崎では、1997年に『九州ダルク』の分室として長崎市宝町に『長崎ダルク相談室』が開設されました。2000年4月、『九州ダルク』より独立し、地域活動所『長崎ダルク・ふぁにーふぁくとりー』として過活動を開始しました。
 現在はミーティングを中心に活動を展開しながら、近い将来、デイケア施設や入寮施設を持ったリハビリ施設の設立を目指しています。
                          長崎ダルクを支える会のパンフレットより抜粋
長崎ダルク連絡先
〒850-0045
長崎県長崎市宝町9-14 宝町マンション201
tel&fax 095-848-3422

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