坐薬は排便後に挿入するのが良いのですが、こどもの急な発熱やけいれん発作などの緊急な場合にはそうはいきません。こどもの場合、肛門を刺激するため坐薬を挿入してうんちをする場合があります。けいれん止めの坐薬の場合は主治医にすぐ連絡をして指示を受けて下さい。
ここでは、解熱剤の坐薬の対処方法について書いておきます。坐薬挿入後やうんちと一緒に坐薬の本体がきれいな状態で出てきたら、新しいものを指示された量、挿入してください。1時間以上経ってうんちをした場合は形はなく油がうんちと一緒にでてきますが、薬物の吸収は終わっているので心配はないのですが、10分〜20分ぐらいでうんちをした場合はほとんどが溶けて本体がそのまま出てくることはありません。それに薬物の吸収も始まっているし、どれだけ薬物が吸収されたかも解らないので、新しいものを指示された量使うと副作用の起こる場合があります。そのようなときは、再度坐薬を使わずに経過を観察してください。30分〜1時間おきに熱を計り、熱が上がってきたら、こどもの様子を見ながら、6時間以内でもかまわないので使用して下さい。熱が上がっていても、元気にしているようならば、すぐに使う必要はありません。
|