ななしま薬局・そよかぜ薬局|長崎県長崎市・長与町

ななしま薬局・そよかぜ薬局|オフィシャルサイト

どひゃ~~~~

2011-02-12

 プライマリ・ケア認定薬剤師短期集中研修会の2日目の12日
長崎は朝から雪が降る大荒れの天気でした。
IMG_4184.JPG
昨日の有意義な講義の続きが聞くことが出来ると、この寒さも気にならない軽い足取りで、会場に入りました。この日奈落の底に突き落とされることも知らずに・・・。
この日のプログラムは
⑥ プライマリ・ケア薬剤師によるメンタルサポート
⑦ バイタルサインの診方とそのあと ①基本編
⑧ バイタルサインの診方とそのあと ②T&A、救急編
⑨ 服薬指導から服薬支援へ
⑩ 在宅医療と多職種との連携
この「⑩ 在宅医療と多職種との連携」で私が石橋先生と一緒に話すことになっています。
昨日の夜と今朝からスライドを確認し、20分という時間の中でどれだけのことを伝えられるかなと色々考え、いつものように発表を行いました。
先に私が発表し、その後を石橋先生がフォローするという形式で行われました。
発表自体はいつものように出来たのですが、それからが何とも言えない試練が待っていました。
発表後、石橋先生がぽつりと「この症例の患者に、薬を飲ませないといけないの?本当にどの薬が重要なの?こっちの症例も一緒。こんな状態でこの薬を飲ませて意味があるの?」
この言葉を聞いた瞬間、頭の中が真っ白になり声一つあげることが出来ませんでしたし、正直「私は薬剤師で処方している訳ではない」と言い訳ばかりが走馬燈のように回り始めました。
その後も平常心を保とうとすると焦る一方でした。
その時に、昨日講義をしてくれた、あこがれの石川先生が私の横に来て「君がやっていることは間違っていない」と話してくれた時に、ふと我に返りました。
昨日の講義を思い出したのです。
私は誰と接し、誰のために在宅医療をしているのかと。
石橋先生のような切り口を持った意見があってもおかしくないじゃないか、今までの講演会で誰も言わなかっただけで、みんな思っていたんじゃないかと。
そう考えると、逆にこの講演会で指摘されたことは幸せだったなと感じることが出来ました。
確かに石橋先生のようなことを口にすると、処方医にクレームを付けることになるので細心の注意を払わないといけないのですが、誰のために仕事をしているのかをきちんと肝に据えないといけないと感じました。
本当にすばらしい研修会だったし、昨日の自分より一皮も二皮もむけたのではないかと思いました。
研修会が終わり、自宅に帰る運転をしながら「何で、石橋先生が言った言葉に腹を立てたり、責任逃れをしたのかな?」と考えていました。
それで、気付いたことは、私も在宅をしている時に「何でこの薬を飲ませているんだろう?止めたらいいのに」という言葉を思いながらでも、それを口に出せない自分がいて、それを「薬剤師だから」と言う理由で慰めているんだと思いました。
一番言われたくないことを、石橋先生からいとも簡単に言われ、頭が真っ白になり腹を立てたのではないかと自己分析をしました。
来週からの仕事がとても楽しみになりました。
1週間後の熊本の講演会は、多くの薬剤師の先生に違った切り口を表現できるよう準備したいと思います。

スタッフ募集
お問い合わせフォーム

アーカイブ