予防接種 ワクチンとは
2007-01-08
ワクチンは感染の原因となる病原体を感染を起こさない程度に毒素を弱め接種して感染症の予防に用いる医薬品です。毒性を弱めた病原体から作られ、弱い病原体を注入することで体内に抗体を作ります。それにより感染症にかかりにくくしたり、かかっても症状を緩和にします。
ワクチンはその作られ方により3つの種類があります
●生ワクチン
毒性を弱めた細菌やウイルスを使用します。一般に不活化ワクチンに比べて獲得免疫力が強く免疫持続期間も長いのですが、生きている病原体を使うため、そのワクチンに感染してしまう可能性もあります。
BCG
経口生ポリオワクチン
麻疹ワクチン
風疹ワクチン
麻疹・風疹混合ワクチン
流行性耳下腺炎ワクチン
●不活化ワクチン
免疫を作るのに必要な成分のみを取りだし毒性を弱めたもので、生ワクチンより副反応が少ないのですが、生ワクチンに比べ免疫獲得が弱く、免疫の続く期間も短いため、複数回の接種が必要とされています。
インフルエンザウイルスワクチン
狂犬病ワクチン
コレラワクチン
三種混合(DPT)ワクチン(百日咳・ジフテリア・破傷風混合ワクチン)
二種混合(DT)ワクチン(ジフテリア・破傷風混合ワクチン)
日本脳炎ワクチン
百日咳ワクチン
A型肝炎ウイルスワクチン
B型肝炎ウイルスワクチン
●トキソイド
細菌が産出する毒素をホルマリンで処理し免疫原性を失わせず毒性を弱めたものです。
成人用沈降ジフテリアトキソイド
沈降ジフテリア破傷風混合トキソイド
沈降破傷風トキソイド
一般に不活化ワクチンやトキソイドは一定の期間が経過すると免疫力が低下してくるので、追加接種が必要となります。
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