結核
2007-06-10
結核って?という質問がありました。
結核菌 Mycobacterium tuberculosis の感染によりおきる疾患です。結核菌は1882年にロベルト・コッホ氏によって発見されました。日本では、肺結核は労咳(ろうがい)と呼ばれていました。子供の頃見た映画の「ああ野麦峠」を思い出します。
良く肺結核という言葉を耳にしますが、結核は感染した臓器により、「肺結核」「腸結核」「結核性髄膜炎」「結核性リンパ節炎」「結核性心膜炎」「結核性腹膜炎」「腎結核」「副腎結核」等があります。
結核で何より怖いことは、自分が結核だと知らずに周りの人にうつしてしまうことです。
感染した患者さんの咳などで結核菌が飛び散り、周りの人がそれを吸い込むことで感染します。
結核の初期症状ははっきりしたものはありません。咳や痰が2週間以上続いたり、痰に血が混ざったり、微熱が長く続く、倦怠感があるなどの症状があれば、医療機関を受診して下さい。結核は過去の病気ではなく、現在も感染しておられる患者さんがおられます。
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