ななしま薬局・そよかぜ薬局|長崎県長崎市・長与町

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薬はかんだり、潰したりして飲んで良いの?

2006-11-01

 在宅患者さんの家族から「最近錠剤が上手く飲めないようなんですが、錠剤を砕いて飲ませたりして良いですか?」という質問がありました。
 錠剤は見た感じ同じように見えますが、それぞれ特徴があります。
 裸錠:薬の成分に添加物を加えて錠剤としたもの。
 糖衣錠:薬の苦味や刺激を隠すために、主成分を砂糖で包んだものです。
 口腔内崩壊錠:水無でも服用できる錠剤で、口の中に入ると5〜20秒ほどでラムネ菓子のように溶けて簡単に飲み込めます。他の薬同様に水で飲んでも効果は変わりません。
“水なしでどこでも飲める薬”として、今後ますます多くなるものと 思われます。
 フィルムコーティング錠:薬の苦味や刺激隠すためや副作用を出にくくするために、主成分を薄い膜(フィルム)で覆ったものです。
 フィルムコーティング錠の中には味を隠すだけではなく他の目的がある場合があります。
 胃酸で分解されて効果をなくす薬や、胃の壁を傷 つけやすい薬は、胃内で溶けず腸内で溶ける性質のフィルムで覆います。(腸溶錠)
 徐放性製剤(1日1回や2回の服用でゆっくり溶け出して効果が出るようにしている製剤)
 裸錠・糖衣錠は仮に潰して服用しても味が苦かったりして服用しにくいだけですが、フィルムコーティング錠の中には腸溶錠や徐放性製剤のように潰すことで効果が無くなったり、薬が効きすぎて副作用が起きたりすることがあります。
 基本的に錠剤を潰すことはしない方が良いと考えますが、錠剤が飲めない場合などは他の散剤に変えたり、他の方法を考えないといけない場合がありますので、気軽に主治医や薬剤師に声をかけてください。
 同様にカプセルをバラしたり、カプセルや顆粒をかんだで服用することもやめてください。

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