ななしま薬局・そよかぜ薬局|長崎県長崎市・長与町

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漢方薬の副作用

2008-02-17

漢方薬に副作用はないのですかとよく質問を受けます。漢方薬に元来副作用という概念はなく、もし副作用が出たらそれは誤治(診断ミスか投薬ミス)とされています。
 しかし漢方エキス製剤には副作用の項目があり、西洋薬ほどではないけれど副作用が記載されています。
 多くの方が肩こりに葛根湯を服薬しますが、葛根湯は傷寒論では表実証の薬として分類されています。この葛根湯を体力の落ちた状態の方が服薬したらむかむかしたり、体がだるくなったりすることがあります。これを副作用とするか誤治とするかの違いになると思います。
また、漢方では猛毒を持つトリカブト(附子)も体を温める効果のある生薬として使用しますが、ちゃんとその毒の抜き方(焙じ)を行っています。しかし、そんな附子製剤の入った薬を体が冷えるからと行って体格の良い方が服薬したら心臓はばくばくなったり、のぼせたりして大変なことになります。これも先ほどと同じように副作用とするか誤治とするかの違いになると思います。
もし、薬局で漢方薬を購入する際は病気から漢方薬を選ぶのではなく自分の体のことをきちんと話して漢方薬の選択を行ってください。そうしないと副作用を起こすことになりますよ。

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