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WHO式疼痛管理

2008-06-25

6/19日長崎市医師会館において緩和ケア普及のためのプロジェクト「退院支援・退院調整プログラム」ワークショップ長崎に参加してきました。
その中でWHO式疼痛管理を知らない医療人がいるという話がありました。
恥ずかしい話、聞いたことはあったような気がしていたのですが、詳しくは知らなかったので、調べてみました。
内容は下記の通りです
○昼夜にわたる除痛
○原則的に経口投与、もしくはチューブレスで行う。
○なるべく簡便な経路で投与するのが望ましい。経口投与が最もよいができない場合は、直腸内投与、 または注射で行う。
○時刻を決める
○疼痛効果が切れる1時間前に次回分を投与し、決して頓用指示をしない。
○段階を踏め
○鎮痛薬の選択としては、まずは非オピオイド系鎮痛薬であるアスピリンやアセトアミノフェンを用いる。 適切に増量しても十分な効果があげられない場合は、弱オピオイド系鎮痛薬、リン酸コデインを追加  処方する。それでも効果不十分のときは強オピオイド系鎮痛薬、モルヒネに切り替える。それでも効果 が上がらなければ薬以外の方法を考える。神経ブロックなどが考えられる。
○個々にあわせて
○疼痛に必要な適切量は患者によって異なるので、少量で投与開始し、効果に応じて漸次増量し痛み の消失に必要な量に到達するようにする。またモルヒネの使用は予測される生存期間ではなく、疼痛 の強さで決める。
○副作用対策は前もってたてる
○モルヒネの副作用として便秘がある。この便秘も終末期患者では痛みを起こす。こういったことは予測 できるので予め、下剤などを使用する。効果の見通しと予想される副作用に関しては予め説明してお く。
かかれていることは、本当に今行っている疼痛コントロールのプログラムです。しかしきちんとした内容も知らずに行っても患者さんや家族に話す際、説得力に欠けたりするのできちんとしたことをこれからも勉強していかないといけませんね。
今回ターミナルの在宅患者さんを受け持って、本当に疼痛コントロールの重要性を感じました。

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