ななしま薬局・そよかぜ薬局|長崎県長崎市・長与町

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簡易懸濁法

2009-02-24

 ターミナルの在宅患者さんが嚥下困難になり鼻注投薬となりました。
医師が今ある分は自宅で錠剤をつぶさせるからと電話がありました。私は抗がん剤が投薬されており散剤化することでその抗がん剤による家族の被爆を懸念し、医師に錠剤をつぶさせることを中止させ、以前から中村美貴子先生から教えてもらった簡易懸濁法を使用することを思いつきました。
処方のほとんどが裸錠とフィルムコート錠で徐放性製剤は含まれていなかったので、使用方法を電話で説明し次の日朝から訪問・再度説明を行いました。
ポットのお湯2に対し水道水1を混ぜ、それに錠剤を5~10分間浸しておくという簡便なものです。
今回はお湯30ml、水15mlで使用しました。この2:1の割合で約55℃の水温になり、55℃がカプセルを溶かすのに必要な温度だそうです。
まだ私も1例しか使ったことがない技法ですが、現在も問題なく投薬できています。

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