ななしま薬局・そよかぜ薬局|長崎県長崎市・長与町

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こんな事をやりました

2008-07-16

RA患者における排便コントロールの一例
リウマチの患者さん宅を訪問した際、患者さんの枕元に片方をゴムで縛った割り箸が置いてありました。小さい子供がいる家庭ならまだしも老夫婦の所に・・・。
患者さんに、これは何に使うのかを確認したところ、患者さんは笑いながらこれに使うんですよと教えてくれました。
これと見せてくれたものはラキソベロン液でした。
最初ラキソベロン液と割り箸とはどうしても結びつきませんでした。
患者さんは「これをこうやって使うんですよ」と実践してくれました。片方をゴムで縛った割り箸の間にラキソベロンを挟みそれを絞めることで液を押し出していました。
患者さんは「私は指が変形しているから、力が入らないので先生が言うように、何滴って出来ないんですよ。だから、この割り箸の間に挟んで適当に出して飲むんですよ。」
頭を殴られた気がしました。
急いで薬局へ帰り、Drへ報告を前にカルテを見ながら、”ラキソベロン錠・ペンクルシン錠は定時で服用。アローゼンはPTは好きだが効果が今ひとつである。滴下をしなかったらどうだろうと考え、ラキソベロン液を最初から薄めて計量して服用は出来ないだろうか”と考えました。
メーカーに連絡を取り、ラキソベロン液の安定性について確認しました。
メーカーからは精製水に溶解後一週間は安定であるとの回答を得、医師に上記を報告
ラキソベロン液10mlを10倍希釈して、1回10ml服用させることを試みました。
患者さんからは「一定量をコップに注ぐだけだから楽で良いですよ」と喜んでもらえました。
医師は臨床のプロだし薬の使い方もすごく上手いと思いますが、剤形とか形状とかには弱いところがあると思います。
薬剤師がそのあたりをfollowする事で、患者さんのADLが上昇すればいいのではないかと感じました。
外来で患者さん以外に薬を渡す場合、自分たちの見えないところでどのように薬が使われているか確認してみてはどうでしょうか

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