トローチの使い方
トローチは、口の中でなめて、徐々に溶かすことによって、口やのどの細菌を殺したり増殖を防いだりする目的で使用します。
トローチはゆっくり溶けるように他の錠剤より固めに作ってあります。
口の中でゆっくりと溶かして下さい。かみ砕いたり、飲み込んだりせず、できるだけ長く口の中に含んで溶かして下さい。
トローチが口の中で全部溶けてから20~30分くらいは、お茶を飲んだり、食物を食べたりしないで下さい。喉に着いた薬成分が流れてしまいます。
使い方とは関係ないけど・・・・。
トローチの穴
穴の開いていないトローチ剤もあるのですが、製品の多くには穴が開いています。
トロ-チと言う言葉はギリシャ語のトロストコが語源とされています。こ
のトロストコは小さな車輪をと言う意味があります。その名のとおりトローチ剤には
車輪のように真ん中に穴が開いています。
しかし、トローチ剤は最初から車輪のように穴が開いていたわけではありません。ふつうの錠剤よりも大きめなので子供の喉に引っかかりやすく、子供がトローチを喉に詰まらせて窒息死するという事故が相次いで起こりました。
そのため、トローチに穴を開ければ空気が通って窒息死を防ぐことできるという理由から現在の穴の開いたトローチになりました。この穴を開けたトローチが普及することで、子供が喉に詰まらせて窒息死する事故は減少していきました。
それでは明治製菓が発売しているSPトローチ
薬物は塩化デカリニウムで、どう考えてもSPとは関係ありません。
SPは剤型から名付けられたといわれています。
SPトローチは上記で述べたような車輪のようなトローチで。
トローチを重ね合わせていくと”ちくわ状”の形状となります。
これが”糸巻き”に似ているため、「糸巻き=Spool」から「SP」をとって名称につけたものだそうです。
まあ、トローチの使い方とは全く関係ないことも書きましたが、話のネタに使ってみて下さい。
うがい薬の使い方
うがい薬は、口や喉の細菌を殺して、炎症を鎮める効果があります。
主に風邪症状(咽頭炎や喉頭炎、扁桃炎等)で喉が痛い時や、抜歯後の感染予防に使います。
○うがい薬の種類
うがい薬(含嗽薬)には、大きく分けて殺菌消毒の効果を持つものと鎮痛消炎用を持つものに分けられます。
殺菌消毒用の薬は、風邪の予防や口内炎の治療などに使われます。
主成分はポビドンヨード、塩化セチルピリジニウム、グルコン酸クロルヘキシジン、塩化ベンゼトニウム等。
鎮痛・消炎用の主成分は、アズレンスルフォン酸ナトリウム、グリチルリチン酸ジカリウム、塩化リゾチーム等。
<使い方>
多くのうがい薬は使用する前に水又はぬるま湯で薄めて使います。
薄めたり、溶かしたりする割合は、それぞれの製品によって違いますので、医師・薬剤師の指示通りに行って下さい。
<効果的なうがいの仕方>
1日3~4回、薄めたうがい薬を適量(10~20ML)口に含み、天井が見える程度に上を向いて、のどの奥までうがい薬が行き渡るように、ガラガラを繰り返して吐き出して下さい。これを数回繰り返す。
あまりたくさんの溶液を口に含みうがいをした場合、口の中で泡だってそれが飛び跳ね、洋服や洗面所等を汚す場合があるので注意して下さい。
冬場など、冷たい水で作ったうがい薬を使用した場合、喉に痛みを感じる方がおられます。そのような時はぬるま湯でうがい薬を作ってみて下さい。
・口内炎、など粘膜に炎症や傷のある場合のうがい
1日3~4回(出来れば食後と寝る前)、薄めたうがい薬を適量(10~20ML)口に含み、頬を左右に交互にふくらませて移動させ、歯の間まで洗い出す要領でブクブクを繰り返して吐き出して下さい。
共通して言えること
うがい薬は飲み込まないようにして下さい。
抜歯後の校区内消毒の場合、激しいうがいは避けて下さい。
ポピドンヨードを含むうがい薬よって銀歯などが変色する場合があります。
甲状腺の疾患のある方は、ポピドンヨードを含むうがい薬を使用できないことがあります。主治医や薬剤師に相談して下さい。
使い残った液は捨てて下さい。
こんなときはどうするの?2
食後じゃないと飲んだらいけないの?
一部の薬を除いて、多くの薬はいつ飲んでも効果があります。
特に風邪をひいて食事がとれない時や、検査で絶食をしている時なども空腹時に薬を飲ませることはあります。
午前中に来局された患者さんには、『本日は帰宅後すぐと昼過ぎ・寝る前の3回食事に関係なく服用する』よう指導する場合があります。
食事が不規則になった場合や、食欲がなくて食べないときは、必ず薬剤師に相談して下さい。
薬によっては出来ないものもあります。
こんなときはどうするの?1
のみ忘れてしまったときは?
特殊な場合を除いて、飲み忘れを気付いた時に服用して下さい。
その時に注意して欲しいのは朝・昼など2回分を一緒に飲まないで下さい。
細かい服用の仕方は、患者さん個々で違います。かかりつけ薬局の薬剤師に「のみ忘れたときはどうすればよいのか」を確認しておいて下さい
2回分まとめて飲んだら、副作用の起きる確率がグンと高くなります。
点眼剤の点眼順序について
目薬の点眼順番について質問がありました。
2種類以上の点眼薬がある場合、どれを先に点眼するかという決まりはありません。それより、点眼順序より、点眼の間隔を5分以上あけるということが重要です。
でも、あえて順序をつけると
1. 最も効果を期待する点眼剤を、最後に点眼します(流される心配がないため)。
2. 水溶性点眼剤 → 懸濁性点眼剤(振る目薬) の順番。
3. 眼軟膏を使用する場合は、眼軟膏を一番最後に使用する。
4. 特別に医師から指示のあった場合は、医師の指示通りにする。
5分以上あけるとは、きちんと時計で計る必要はありません。
私が患者さんに話すのは、2本をさす場合は、1本を食前にさして、後1本を食後にさすように話します。
さす本数が増えれば、その前後で増やしていくと良いと思います。