湿布薬の使用方法
2001-06-01
◆湿布剤について パップ剤、テープ(プラスター) パップ剤は水分を多く含むので患部の冷却に使用します。打撲や筋肉痛等の急性疾患に対して冷却と鎮痛効果 で痛み、腫れ、熱感を改善します。プラスター剤は薄いので貼付け部位が目立たず、粘着力が強いので関節や動く所にも使用し易くなっています。剤形的に貼付け部位 の体温を上昇させ血行を良くします。 急性期はパップ剤、慢性期はプラスター剤が一つの目安です。貼付け時間は1日2回の貼りかえが必要ですが、24時間貼りっぱなしだとかぶれが出てきて使用できなくなる為、1日のうち使用しない時間を作るよう心がけて下さい。 最近は下肢の関節にパップ剤を使い、歩いたりするとそれが原因で反対の関節が悪くなるとの報告もあります。 昼間は塗り薬、夜間は湿布剤等、使い分けも必要ではないかと思います。 またプラスター剤で1日5枚以上を長期使用した場合、胃潰瘍の副作用も報告されているので長期使用は出来るだけ避けて下さい。 |
基本的によく伸びるようになっていますので、患部にあわせて少しずつ張っりながら貼ってください。ライナー(透明フィルム)を半分はがしながら貼るといいです。 医師の指示に従って1日1~2回貼付してください。 夏場になると汗をかいてかぶれやすくなるので、湿布を貼らない時間を作ってください。 |
ひざや肩などには、二つに折り縦に切り込みをいれ、中央を切ってから貼ると、しわになりにくく、はがれにくくなります。裏の透明フィルムをつけたまま、3cmくらいはさみを入れてみましょう。 |
ひざ、肩、肩甲骨のまわりの筋肉などに応用できます。 |
首筋から肩にかけて、また足首や、ひざの裏側など、両側に曲がるところへ貼りたい場合は、二つに折り、両脇に切り込みがはいるようにはさみをいれます。 |
◆冷湿布と温湿布の使い分け 湿布薬には冷湿布と温湿布があります。 冷湿布薬は急性期の熱をもった炎症やはれに効果があり、熱を取ることが得意な湿布です。打ち身やねん挫、急性の痛みの場合に使います。 温湿布薬にはトウガラシエキスが入っていて、血行をよくする働きがあり、慢性期の筋肉が堅く血行が悪い状態を改善します。肩こり・腰痛・筋肉痛に使われます。 打ち身やねん挫には、はじめの熱を持っている時期には冷湿布を使用し、痛みやはれが軽くなったら温湿布に替えるといいでしょう。 温湿布薬はトウガラシエキスが入っているため刺激感があります。はがしてすぐにおふろに入ると、痛みを伴うこともあります。せめておふろに30~60分前には、はがすようにしてください。 また、入浴後に湿布剤を貼ると冷たくて気持ちがいいのですが、体は入浴後で、熱を持っています。その上に湿布剤を貼ると汗をかき湿布がはがれやすくなったり、かぶれ易くもなるので、入浴後も30分は使用しない方がいいでしょう。 基本的なことはさておき、冷湿布と温湿布、どちらの湿布を使うかは、使用する患者や様の好みになります。使用して気持ちがいいものを使用するのが一番かもしれません。 |
軟膏の使用方法
2001-06-01
◆軟膏・クリーム〔皮膚疾患) 患部に薄くのばして下さい。湿布する場所を間違えないように注意して下さい。頭、顔、体、腕、足等は部位 によって皮膚の厚さが異なり、使用する外用剤も変わってきます。 ステロイド〔ホルモン〕剤は現在5段階の強さに分類されており、顔には一番弱いステロイド剤が多く使われます。 体に使う強いステロイド剤を使ったりすると副作用の起きる原因になることがあります。 使用回数は1日1~2回程度です。特に顔や腕等、日光の当たる所は副作用防止の為、夜入浴後の1回程度にとどめるのが良いでしょう。 ◆軟膏・クリーム・ゲル剤(鎮痛) ◆軟膏とクリームの違い |
外用薬の使用方法
2001-06-01
病院や薬局で外用剤(目薬、塗り薬、シップ剤等)をもらってきた時、1つの薬を幾つかもらった場合、 一度にすべての薬を開封するより1つを使い終わってから新しいものを使用することをお勧めします。 その理由は、一度開封すると薬の効力低下、汚染等がある為、記載してある期限まで使用出来なくなるからです。 また、どれをいつ開封したかということを記載しておき、使用期限の目安にすると便利です。 |