ななしま薬局・そよかぜ薬局|長崎県長崎市・長与町

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嚥下困難な患者さんに対して

2010-08-17

 先日、とあるルパーさんと話をしていたら、「患者さんが錠剤をうまく飲んでくれないから、わざわざ包丁の裏側でつぶして飲ませているんですよね」という事を打ち明けられました。
 その患者さんが、どんな薬を飲んでいるのか私の患者さんではないので良く分かりませんが、徐放性製剤や腸溶錠をつぶして飲ませたら、薬が急に効いて副作用が起きたり、薬が全く効かなかったりすることがあります。
 もし、高齢者に薬を飲ませることで困ったら、自己判断で薬を割ったりつぶしたりしないで、どこの薬局でも良いので薬剤師の先生に相談して下さい。 きっと親身になって相談に乗ってくれるはずです。
勝手に錠剤をつぶして服用させて副作用が起きたら、とんでもない事態を招いてしまいます。
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有核錠です。
外の錠剤が溶けた後に、内側の錠剤が溶けて12~24時間効果があるように作ってあります。
これをつぶしたり、割ったりしたら、一度に薬が効いてしまいます。
注意しましょう。

在宅マニュアル

2010-05-27

 最近メールなどで在宅をどうしたら良いのですか?というご質問があります。
実際在宅(在宅患者服薬管理指導・居宅療養管理指導)を行っている人は、当然解ることなのですが、行っていない薬局にとっては全く別世界のことと言われました。
そこで、少しずつではありますが、在宅を行っていない薬局薬剤師さん向けのマニュアル(そんな大げさなものではありませんが)、作ってみようかなと思い作り始めたのですが、これがまたどう表現して良いのか難しい・・・・(>_<) 自分のボキャブらの少なささに嫌気がさしています。  現在長崎市の理事をさせていただいて、長崎市には多くの恩恵を受けているので、まずは会員様向けに作ってみたいと思っています。

休日の在宅

2010-05-05

 世間ではGW中ですが、3・4・5日もいつものように患者さんのお宅に訪問してきました。
いつものことですが、「休みじゃなかとね?」「昨日先生も来たよ!」「他にすることなかとね?」という3つのことをほとんどの方から言って頂いています。
私は「他にすることのなかとですよね~」と答えていますが・・・・。
在宅の講演会に行ったときでも、多くの先生方から「休みに廻るなんて先生だから出来るんですよ」と良く言われることがあります。
私が特別だなんて思っていませんし、思いたくもありません。
13年前に在宅を始めたときからこのスタイルは大きく変わっていません。
在宅を始めた頃は、休むと「もう来なくていいよ」「休みでいいですね」と言われそうな気になっていました(実際言われたことはありません)。
きちんと計画を立てておけば、休むことは充分に出来ると思います。
ただ、当時は恐怖心から休日の在宅を行っていたのですが、今はその恐怖より、患者が気になるから廻っている。と言う方向へシフトしてきたように感じます。
 

医師と在宅

2010-01-23

 第3次対がん総合戦略研究事業(OPTIM)の意見交換の趣旨で千葉県松戸市にある在宅専門のあおぞら診療所の高谷先生が長崎に来られています。
 1月22日長崎がん相談支援センターの依頼で、高谷先生と一緒に在宅を行ってきました。
 
担当の白髭先生から「気軽に楽しくお願いいたしますね。」とメールを頂きましたが、同行する私はそんな軽いのりでは・・・という気持ちでした。アドレナリン全開と言ったところでしょうか・・・。
前夜なかなか眠れずに仲間にメールを打ちまくっていました。
在宅件数は確かに数多くあるし、多くの薬学生・薬剤師の先生と一緒に在宅をしてきましたが、医師と一緒に行うのは今回が初めてだったからです。
事務的な手続きをしてくれている長崎がん相談支援センター平山さんと打ち合わせをして、朝10時に薬局にご足労してもらい在宅開始。
本当の話、すっごく緊張していて第一声のキーが高いこと><
移動を開始してからも緊張していたのですが、高谷先生の人柄がその緊張をほぐしてくれて5件の在宅をまわることが出来ました。
移動しながら在宅とは?在宅と外来の目線の違い、どうしたらモチベーションを上げられるか等いろんな話をすることが出来ました。
一番嬉しかったのは、今までは薬剤師の先生との同行で同じ目線でしか切り口を作れず、行き詰まりかけていたものが、医師と言う目線で切り口を作ってくれたので「そんな考え方もあるんだ」と新しいものに気づくことが出来ました。
さすが在宅専門医です。
大切なの事は、せっかく気づかせてもらったことを、今後につなげることが出来るかどうかなのですが・・・・。
頑張らないと。
高谷先生と同行した3時間はとっても良い思い出になりました。
またいつか高谷先生に会いたいと願っています。

大雪と在宅

2010-01-13

 平成22年1月13日長崎は大雪のため交通マヒが起こっているし、JR通勤をしたため在宅を行う足がありませんでした。
雪が降っても患者さんが飲む薬はなくなっていくわけで、薬局のスタッフもきてくれたのでいける分だけ歩いて在宅をまわってきました。
 
通常なら3時間近くで6~8件まわれるのですが、さすが雪の中5時間で6件しかまわれませんでした。
こんな積もった雪の中を歩くのは本当に何年ぶりで、以前はターミナルの患者さんがいたのでエンシュアを抱えて何キロも歩いた記憶があります。でも今回は内服・外用のみで荷物自体が少なかったので救いです。
雪の中を歩くと車が通っていないのもあるからでしょうか、雪が音を吸収するからでしょうか、本当に静かな白い世界の中を黙々と歩いてきました。
まわる患者さん宅では、訪問したことを心から喜んでくれて、雪でべちゃべちゃになった靴下でも良いから上がりなさい等暖かい言葉をかけてもらいました。
私の考えが正しいかどうか解りませんが、仕事で在宅を行っている以上「雪なので在宅できません」というのは納得できません。天気は患者さんが選んだものではないし、天気が悪いから薬を飲まなくて良いという理論にはぶつかりません。
これから在宅を行う薬剤師の先生がおられましたら、どんな状況でも待っている患者さんがいると言うことは覚えておいてほしいものです。
でも雪の中を2万歩以上歩くとさすがに体に応えました。
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