栄養価値の高いハチミツを1歳以下の乳児にあげてはいけないの?
2001-07-10
ハチミツは栄養価値の高い食品ですが、滅菌処理をしていないためポツリヌス菌がいることがあります(市販のハチミツの約5%~10%から菌体が検出されているそうです)。 1才以上になると、腸の中にはポツリヌス菌が侵入してきてもそれを殺す有益な腸内細菌が増え、それによって身体は守られますが、1才未満の乳児はその働きがあまり強くないので発症することがあります。
そのため、1才未満の乳児にハチミツを与えると乳児ポツリヌス症という病気になることがあります。
発病すると全身の筋肉が麻痺を起こします、そのため初期には腸の動きが悪くなるので便秘が起こり、次第に鳴き声が弱くなったり、乳がうまく吸えず、また口の中のものをうまく飲み込むことが出来なくなります、さらに進行すると呼吸筋も麻痺して、呼吸困難となります。
加熱することにより菌は死滅しますが、その菌の産制する毒素は取り除けません。また、加熱することにより、ビタミン類が破壊されるため栄養価も低下します。
これらこのとを考えると、ハチミツを与えるのは1歳以上になってからで十分だと思います。
←「夏かぜ」前の記事へ
次の記事へ「便秘の方に「耳寄りな情報」~水は宝物~」→