ななしま薬局・そよかぜ薬局|長崎県長崎市・長与町

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薬を生活に合わせる

2007-03-01

外来患者さんではあまり感じることはないのですが、在宅を行うとよく感じることがあります。特に高齢者の患者さんでは朝9時過ぎに起きて21時頃には就寝するという流れの中で食事を朝昼兼用にしていたりして、1日に2回しか食べていない患者さん。その患者さんに1日3回食後服用の薬が処方されていた場合、昼の薬はほとんど飲まないまま残っています。
 生活時間と服薬時間のずれにより、患者さんが勝手な判断で朝や昼の薬を抜いたり、患者さんが混乱したりするパターンがあります。
 その患者さんにどうして1日2回しか食べないため、1日3回の薬は飲めないことを伝えなかったのかと確認したところ、「言うとめんどくさい」「解ってもらえなかったから」等の答えが返ってきました。
これらの患者さんは主治医と話し合い薬の内容を見直し、1日2回の服用に変更しました。
服薬に生活を合わせるのではなく、生活に服薬を合わせなければならないのに、それが上手く行っていない現状に悲しくなりました。
病状や薬によってはできないこともありますが、どんなによい薬であってもそれを上手に使わないと薬は効果を出しません。
もし服薬時間が生活に合わない患者さんがおられましたら、遠慮なく主治医、かかりつけ薬剤師に相談してください。
我々薬剤師も薬の薬効とか副作用のことばかりではなく、その患者さんの生活リズムを知り、その生活にあった服薬スタイルを取れるよう主治医と検討していかなければいけないと感じます。

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