ななしま薬局・そよかぜ薬局|長崎県長崎市・長与町

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予防接種とは

2007-01-08

 私たちは生活の中で、いろんな細菌やウイルスと共存しています。私たちには免疫機能というものがあり、その細菌やウイルスが侵入しても、その感染を予防するように働きます。しかし、それぞれの細菌やウイルスに対する抵抗力が無かったり弱まっていたりすると病気にかかってしまいます。
 予防接種とは病原体そのものをを弱めたり、その病原体の出す毒素を弱めたりしたものを摂取することによって、その細菌やウイルスに対して免疫力をつけその病気にかからないようにするためのものです。
 赤ちゃんは生後8~12ヶ月頃までにお母さんからもらった免疫力が自然と失われ、赤ちゃん自身で免疫力をつける必要が出てきます。病気にかかることにより免疫力はつくのですが、それと背中合わせに病気による弊害も出てきます。お子様が大きくなるにつれて外出する機会も増えれば、感染する機会も増えてきます。お子様が保育園や幼稚園に入るまでには予防接種を受けましょう。
また、子どもだけではなく大人の方も終生免疫ではないインフルエンザなどの予防接種はできるだけ受けるように心がけましょう。

坐薬

2007-01-03

 坐剤はラテン語のsuppositriumからきた名称です。エジプトにあるエルベス古文書には、紀元前1500年頃に薬物が、坐薬として直腸に適用されていたという記録が残されており、坐剤が初めて使用されたのは、紀元前2600年頃の古代エジプト・メソポタミアにおいてだそうです。当時の坐剤は現在のような形状ではなく、動物性脂肪に薬を溶かし、羊毛に吸着させたタンポンのようなものであったとされています。
 現在はヨーロッパを初め多くの国で使用されています。日本でも明治時代以後使用されはじめ、数多くの坐薬が子どもから大人まで使用されています。
 私が初めて病院に勤めた頃(昭和63年)の笑い話に、1週間前に痛み止めの坐薬が処方されたおばあちゃんがいました。再来時に坐薬の効果を確認したところ、「よく効いたよ」と言われ安心したのもつかの間、「よく効いたけど、あの薬は大きいし脂っこいね〜べたべたしたからみそ汁に入れて飲んだよ」と言われました。おばあちゃんは坐薬・・・座って飲む薬と勘違いされたらしく、食後に座って坐薬を口の中に入れたらべらべらしたので、ぞれが嫌でみそ汁に溶かして座って飲んでいたとのことでした。今でこそ笑いながら話せることですが、坐薬だから一般的に肛門から入れるものと知っているだろうと思いこみこんな失敗をしてしまいました。
 ある方からは坐薬の包装を剥かずにそのまま肛門に入れたと言う話を聞いたことがあります。
坐薬は、肛門や膣に入れる固形の薬です。坐薬は痔などの局所・鎮痛に使われるほか、直腸から薬を吸収させ炎症、嘔吐、痛み、熱発などの疾患にも使われています。これらの坐薬は、飲み薬と違い胃腸障害が少なく、食事に関係なくいつでも使えます。また、効き目が速いため、屯用としてよく処方されます。
  「解熱と吐き気止めの坐薬を二種類もらいました。どのくらいの間隔をあけて使用すればよいでしょうか?」「抗生剤の坐薬と熱冷ましの坐薬」「痙攣止めと解熱剤の坐薬」という患者様からの質問がありました。
 坐薬はお子様の場合2種類、3種類と処方される場合があります。それではどの坐薬からどの様な順番で使用するのが良いのかは、効果の違う坐薬を同時間帯に使用する場合、基剤(薬の成分を溶かしているもの、水溶性と油脂性があります)の違いによってそれぞれの吸収が遅くなったり、吸収できなかったりして期待する効果を得られない場合があります。違う坐薬を同時間帯に使いたい場合は、30分以上間隔をあけて挿入しましょう。
 例として
  ①ナウゼリン坐薬(水溶性基剤-成分は脂溶性物質)とアンヒバ・アルピニー・カロナールなどの解熱坐剤(油脂性基剤)の場合、ナウゼリン坐薬を先に入れて、30分以上経ってから解熱の坐薬を挿入します。
基本的に冷蔵庫で保管される坐薬は油脂性基剤、室温で保管されるものは水溶性基剤と考えて良いでしょう。
 ②熱性けいれん予防でダイアップ坐薬(けいれん止め・予防)を使用している場合、けいれんを起こさないことが先決なので、まず最初にダイアップ坐薬を使用して30分あけて、他の坐薬を使用してください。

テオフィリン製剤の副作用 急性脳炎(痙攣発作)

2006-12-30

 先日マスコミでぜんそく治療剤のテオフィリン製剤における急性脳炎が取り上げられていました。テオフィリン製剤の副作用で急性脳炎や痙攣は以前から知られており、痙攣を回避するために血中濃度モニタリングが重要です。しかし、小児においては、テオフィリンの血中濃度が治療域であっても発症することがあります。
テオフィリンの副作用として
大人では、嘔気、嘔吐などの消化器症状、頻脈、動悸などの循環器症状が多く、子供では興奮、傾眠、振戦などの神経系の副作用が多いです。これらは、薬の投与量が多いほど出現しやすい。しかし痙攣は血中濃度が低いときにも生じることがわかっています。
 血中濃度は様々な因子の影響で上昇します。
年齢:6ヶ月未満、高齢者
薬剤:エリスロシン、クラリスなどの相互作用
肥満、インフルエンザワクチン、発熱など。
 てんかんの既往歴のあるお子様をお持ちの保護者の方は主治医にその旨を話して下さい。
 また、テオフィリン製剤を服用中に発熱した場合は主治医に服用の相談を行って下さい。
 ここに示す小児の発熱時におけるテオフィリン製剤の服用例は、あくまでも目安であり自己判断で行うとぜんそく発作を誘引したりする場合がありますので、すべて主治医の指示に従って下さい。
 てんかん及び痙攣の既往歴のある患者
  →服用を中止し、解熱してから服用を再開する。
 乳幼児(5歳以下)
  →減量又は中止
  →注意深く観察を行い、いつもと違うと感じたときは、服用を中止する。
 これからの季節は発熱する場合が多くなります。テオフィリン製剤を服用している患者様、保護者の皆様はその場合に備えて主治医によく相談し、自己判断的な服用は避けるようご注意下さい。

医薬品副作用被害救済制度とは・・・

2006-12-17

 医薬品副作用被害救済制度をご存じですか?
 ○この制度は、独立行政法人医薬品医療機器総合機構法(平成14年法律第192号)に基づいた公的な制度です。
 ○医薬品は両刃の剣といわれるように有効性と安全性のバランスの上に成り立っているので、その使用に当たって十分な注意を払っても副作用が発生することがあります。
 ○医薬品を正しく使用したにもかかわらず入院を必要とする程度以上の副作用が起きた場合には、医療費、医療手当、障害年金、遺族年金など副作用救済給付が行われています。
 ○副作用救済給付の請求については、当医薬品医療機器総合機構(以下「機構」という。)へご相談下さい。
 ○制度の仕組みを解説したパンフレット及び請求用紙を無料でお送りします。
 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構
 〒100-0013 東京都千代田区霞が関3−3−2 新霞ヶ関ビル10階
 ℡ 0120−149−931(フリーダイアル)
 ℡ 03−3506−9411(携帯電話・公衆電話からのご利用)
 http://www.pmda.go.jp/
 E-mail kyufu@pmda.go.jp
 医薬品副作用被害救済制度とは・・・

 医薬品を適正に使用したにもかかわらず副作用による健康被害が発生した場合に、医療費等の諸給付を行う法律に基づく公的制度です。
 病院・診療所で投薬された医薬品や薬局などで購入した医薬品を適正に使用したにもかかわらず、副作用による健康障害が発生した場合に、医療費、医療手当、障害年金、障害児養育年金、遺族年金、遺族一時金、葬祭料の諸給付を行い、これにより、被害者の迅速な救済を図ろうとするのが、この制度です。
 どの様な被害が対象となりますか・・・・
 昭和55年5月1日以降に使用した医薬品によって、その使用が適正であったにもかかわらず発生した副作用による疾病(入院を必要とする程度のもの)及び死亡です。なお、以下のような場合には、救済の対象となりません。
①法廷予防接種を受けたことによるものである場合。なお、任意の予防接種を受けたことによるものである場合は本制度の対象となります。(法的予防接種を受けたことによるものである場合は、別の公的救済制度があります)。
②医薬品の製造業者や販売業者など損害賠償の責任が明らかな場合。
③救命のためやむを得ず通常の使用量を超えて医薬品を使用したことによる健康被害で、その発生が予め認識されていた場合。
④がんその他の特殊疾病に使用されることが目的とされている医薬品であって厚生労働大臣の指定するもの(対象除外医薬品)等による場合。
⑤医薬品救済のうち軽度な健康被害や医薬品の不適正な使用によるものである場合。
この他にも請求期限など一定の条件があります。詳しいことはお問い合わせ下さい。
請求の方法は・・・
副作用による健康被害を受けた本人や家族が請求書に診断書などの必要な書類を添えて、機構に直接行うようになっています。
(なお、制度を解説したパンフレット及び請求用紙を無料で送付いたします。)
機構に提出された請求書、診断書等をもとに、その健康被害が医薬品の副作用によるものであるかどうかなどについて、厚生労働省の薬事・食品衛生審議会(副作用被害判定部会)で審議され、厚生労働大臣の判定結果をもとに機構において副作用救済給付の支給の可否を決定します。

不思議の国のアリス症候群

2006-12-11

精神科医のToddが1955年の論文中で発表したもので、ルイスキャロルの「不思議の国のアリス(Alice’s Adventures in Wonderland)にちなんでつけられた病名です
自分の体の一部や全体が大きくなったり小さくなったように感じたり、周囲のものが大きく見えたり小さく見えたりします。また、物が遠ざかって見えたり近づいて見えたりします。時には時間さえ異常に感じることがあると言います。
原因としては、脳疾患である偏頭痛やてんかん、薬物の副作用や覚醒剤の乱用が考えられます。

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