ビタミンA
2006-12-01
■ビタミンA |
ビタミンA(Vitamin A) とは、レチノール、レチナール 、レチノイン酸と、その誘導体の総称で、脂溶性ビタミンに分類されます。レチノールのみを指してビタミンAと呼ぶこともあります。ビタミンAは動物にのみに見られます。β-カロチンなどは体内においてビタミンAに変換されるものを総称してプロビタミンAと呼びます。 ビタミンAの働きとして胃腸や気管支などの粘膜を正常に保ち、皮膚の状態を整える、成長促進作用、がんの予防などがあります。 豊富に含まれる食材としてうなぎ・小魚、緑黄色野菜、たまご、牛乳、鳥や牛ウシのレバーなど があります。 ビタミンAの欠乏症として夜盲症があります。 良いもと言っても脂溶性ビタミンなので、大量に摂り続けると肝臓などに蓄積され、食欲不振・頭痛・吐き気といった欠乏時と似たような副作用がでます。 |
ビタミンの副作用
2004-06-15
■脂溶性ビタミンの副作用 |
ビタミンを過剰に摂取するとビタミン過剰症が発生します。 脂溶性ビタミンは、肝臓や体内の脂肪に吸収・蓄積されるので中毒症状が出やすいとされています。 ビタミンAの過剰症には皮膚の荒れ、骨の痛み、食欲喪失、出血、肝肥大、吐き気、頭痛などがあります。あと、妊娠中の女性が大量摂取による奇形も報告されています。動物実験で奇形を作る際、ビタミンAを大量に摂取させることもあります。 極端な急性過剰摂取では、2週間で死亡した例もあります。慢性的な過剰では、微熱や体重低下、糖尿病など、様々な症状が現れます。 ビタミンDの過剰症は、ほとんどが高カルシウム血症と同じ症状です。腸管からのカルシウム吸収高進により高カルシウム血症が起こり、血清リンが上昇し、腎臓、心筋、動脈、副甲状せん、肺などに多量のカルシウムが沈着します。重症になると、尿毒症などを合併し死亡することもあります。 ビタミンKの過剰症は新生児の溶血性貧血があります。 |
■水溶性ビタミンの副作用 |
水溶性ビタミンは、過剰に摂取しても尿中に排せつされるので中毒症状は出にくいのですが、大量摂取により下痢をしたりすることがあります。 |
ビタミンE
2004-03-15
■ビタミンE | ||||||||||||||||||
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■ビタミンEの効果Ⅰ | |
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ビタミンD
2004-02-04
■ビタミンD | ||||||||||||||||||||||
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ビタミンB群
2003-09-17
ビタミンBの仲間にはB1・B2・B6・B12・ナイアシン・ビオチン・パントテン酸・葉酸の8種類があります。
これらの8種類をビタミンB群とするかは、みんな体の代謝を円滑にする補酵素として働くからです。
■ビタミンB1 | |||||||||||||||||||||
ビタミンB1は糖質を代謝するときの補酵素で白米や糖分の摂取が多いほど、需要量が増加します。一般に白米や糖分の摂取が多い人はたんぱく質や緑黄色野菜の食べ方が少なく、B1が不足しやすくなっています。また、アルコールの代謝にも、ビタミンB1が必要で、あまり食事せずに飲酒する人では、B1の補給自体も不十分なので、意識的なB1摂取が必要です。また、B1にはアルコール依存症に見られるウェルニッケ脳症(記憶力低下、精神障害など)の予防治療効果があります。また、激しい肉体労働やスポーツをすると、ビタミンB1の消耗が進むことがわかっています。労働や運動の後に清涼飲料水やインスタント食品、パン、ご飯などを多くとると、さらにB1の需要が高まります。肉体労働やスポーツをする場合は、B1を十分に補給しましょう。
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■ビタミンB2 | |||||||||||||||||||||
ビタミンB2は成長促進作用をもっており、とくに成長期には、充分とる必要があります。また、ビタミンB2は皮膚や粘膜を健康に保つために必要です。不足すると皮膚炎、口内炎、口角炎を起こすことが知られています。 ビタミンB2が結合して働く酵素は、動脈硬化の元凶とされる「過酸化脂質」の分解を促します。ビタミンB2にはコレステロール低下作用や、血液の固まりやすさを正常に保つ働きもあるといわれています。 ビタミンB2は、B1と並んで体内貯蔵が少なく、不足しやすいビタミンです。とくに高エネルギー食の人や妊娠・授乳期の女性、抗生物質服用時などは不足しがちです。ビタミンB2はたんぱく質とともにとると、効率よく体内で利用されます。
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■ビタミンB6 | |||||||||||||||||||||
ビタミンB6は、たんぱく質や脂質の代謝に重要な役割をはたしています。不足すると、目・口・耳・鼻の周囲の皮膚炎や、神経炎などを起こすことが知られています。普通の食生活を送っていれば不足しにくいビタミンですが、インスタント食品や外食に偏っている人は、十分な注意が必要です。 女性の場合、妊娠・授乳中に、体内のビタミンB6が不足しやすくなります。一方、月経の1~2週間前に頭痛・イライラなど、種々の症状が出る月経前症候群の改善に、ビタミンB6が効果的であるという報告もあります。 ビタミンB6の必要性は、以上の要因のほか、食生活の内容によっても左右されます。たんぱく質代謝に大きくかかわるビタミンB6は、食事中のたんぱく質が多い人ほど必要量が高まるので、体内のたんぱく質が正しく利用されるよう、ビタミンB6の摂取を心がけたいのもです。
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■ビタミンB12 | |||||||||||||||||||||
神経の機能維持に関与し、肩こり・腰痛の緩和に役立ちます。 また、ビタミンB12はたんぱく質の代謝や、血液中の赤血球が作られる過程にかかわっており、不足すると貧血を招きます。 これは、鉄分の不足による貧血と区別して「悪性貧血」と呼ばれます。 ビタミンB12はビタミンB1やナイアシンなどとともに神経の働きにもかかわっています。 ビタミンB12は動物性食品には広く含まれていますが、植物性食品にはほとんど含まれていないため、菜食主義者や、ダイエットのために野菜だけを食べているような人は、ビタミンB12不足の危険性が高まります。
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■パントテン酸 | |||||||||||||||||||||
パントテン酸は、脂肪・糖質の代謝に関与し、妊婦・授乳婦などの方の栄養補給に役立ちます。普通の食生活なら欠乏しにくいビタミンですが、欠乏すると足が焼けるように痛みます。 最近では、パントテン酸が善玉コレステロールの合成にかかわることがわかってきました。 パントテン酸の薬理作用として皮膚への作用が注目されています。 パントテン酸とアルコールを結合させたパンテノールをやけどや傷、おむつかぶれなどに塗布すると、回復を早め、組織を丈夫にする効果が認められます。 妊婦・授乳婦は出来るだけパントテン酸を摂取するよう心がけましょう。
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■葉酸 | |||||||||||||||||||||
葉酸は、ほうれん草のエキスから分離・抽出されたことからその名がつけられました。体内では、たんぱく質やアミノ酸の代謝に関係し妊婦・授乳婦など、たん白質の補給を多く必要とされる方に役立ちます。また、血液中の赤血球が造られる過程で、重要な働きをしています。 葉酸が不足しにくいビタミンですが、不足すると未熟な大きい赤血球が現れる「巨赤芽球性貧血」になります。
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■ナイアシン | |||||||||||||||||||||
ナイアシンはニコチン酸とも呼ばれ、細胞内の物質代謝に深くかかわるビタミンです。 末梢血管の血行を促進し、その部分の栄養障害を改善する作用ももつといわれています。 皮膚の代謝に関与し、肌あれ・口内炎の緩和に役立ちます。 ナイアシンが欠乏すると、皮膚・消化器・神経に異常が現れる「ペラグラ」という病気になります。現在の日本では、普通の食生活を送っていれば、欠乏症の心配はまずありません。 しかし、アルコールを常飲し、偏食する人は、充分な補給が大切です。
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■ビオチン | |||||||||||||||||||||
ビオチンはビタミンHとも呼ばれ、アミノ酸や脂肪酸の代謝、皮膚や神経、甲状腺などの維持に必要です。 欠乏すると皮膚湿疹、貧血、うつ症状などを招きます。 成人では不足しにくいのですが、乳児期にはときにビオチン不足による皮膚症状がみられます 動物の生の卵白を大量に与えると、ビオチン欠乏になり、皮膚の異常などがおこります。 ビオチンは皮膚・爪などの正常な角質化に必要です。 最近では、爪が弱くて割れたり、デコボコができやすい場合、ビオチンを補給すると効果的なことがわかってきました。 |