ピロリ菌てなに!
2001-09-18
ピロリ菌は1982年に発見されたらせん形をした細菌です。ピロリ菌は「ウレアーゼ」という酵素を使い周囲をアルカリ性の環境にすることで身を守っています。感染経路はまだはっきりとは解っていませんが、経口感染が大部分ではないかと考えられています。
約6千万人の日本人が感染していると言われています。感染率は若年者で低く、40歳以上では約8割に上ります。
胃や十二指腸の潰瘍の原因になり、胃ガンとの関連も注目されるています。昨年から抗生物質など薬で除菌できるようになり、保険適応にもなりました。
胃カメラをして組織を取りピロリ菌がいるかどうか検査をするのですが、最近は薬を飲み、その息を検査(尿素呼気試験)してピロリ菌がいるかどうか簡単に検査できるようになりました。
いつも胃が痛む、最近ずっと胃が重い等の症状があるならば一度病院を受診して検査をされてみてはどうですか。
除菌処方例
タケプロン 60mg 1×就寝前投与
アモキシシリン 1500mg 3×毎食後
クラリスロマイシン 800mg 2×朝・夕食後