良性乳児けいれん
先日投薬をしている時におかあさんから、「先日痙攣発作が起きて、救急車で大学病院へ行ったんですけれど、色々検査をして良性の乳児痙攣と言われました」と話を聞いた時
以前、国立病院で、南1階の小児科病棟を回っていた時に、当時私のことを可愛がってくれていた宮副先生の患者さんに、この良性の乳児けいれんの患者さんがいたことを思い出しました。
その時に教えてもらったことは、
『多くは2才以下の乳児に発症し、突然意識を失ってけいれんがおきる。しかし、検査をしても無熱性で脳波の乱れないということ。
ほとんどが一過性でウイルス感染が原因と言われていること。
基本的に治療の必要はないが、けいれんが長時間続いたり、繰り返し起きるようなら受診してするよう指示をすること』を学びました。
その時に教えてもらった上記の事を、お母さんに説明しました。
役に立てて嬉しかったことと、その当時の記憶が蘇ってちょっと懐かしかったです。
RSウイルス
RS「アール・エス」 ウイルス(respiratory syncytial virus: RSV)は、乳幼児の代表的な急性気道感染症(細気管支炎、肺炎など)の主な原因ウイルスです。
毎年、冬期に流行し、乳児のほとんどが2歳までに感染し、その後も感染を繰り返します。
RSウイルスは接触や飛沫を介して気道に感染し、2~5日の潜伏期の後、発熱、鼻水、咳などで発症、通常1~2週間で軽快します。
しかし一部の患者さんでは上気道炎から下気道炎に進展して気管支炎、肺炎を発症し、重症化します。また、心臓や肺に基礎疾患を持っている乳児は重症化するとも言われています。
冬季に乳児が鼻汁、咳に引き続いて「ぜいぜい」してきたような場合には、その3~4割
がRSウイルス感染症によると考えられます。
RSウイルスには、石けん、消毒薬などで容易に感染力を失いますので、手洗い・うがいが一番の予防策になります。
嘔吐下痢時の食事(乳幼児)
基本的に食事は控えめにして下さい。
母乳栄養の方は、1回量を少なくし投与間隔を出来るだけあけて下さい。
ミルク栄養の方は、ミルクを作る際薄め(通常の半分から3/4の濃さ)に作って下さい。
水分(経口補水液、イオン飲料、湯冷まし、薄く入れたお茶など)を1回に50~100ml、1時間くらい間をあけて与えてください。
この状態で様子を見て、吐かないようならば徐々に量を増やしても問題ないと思います。
嘔吐や下痢がひどい場合は、食事は中止して市販のブドウ糖を溶かして20%溶液(ブドウ糖2gを水10ml)を作って下さい。
それをティースプーン軽く1杯を30分おきに与えて様子を見て下さい。
時間をおいて吐かないようならば、上記の食事を少量から始めてみて下さい。
ブドウ糖は薬局・薬店・ドラッグストアー・ネットショップで販売されています。
ドライアイとは
眼を保護する涙の分泌量が減少することにより、目の表面、角膜や、結膜が、炎症を起こす病気です。
涙が足りないと、、角膜や結膜の表面が肌荒れのような状態となり、眼が傷つきやすい状態となります。
放っておくと眼の表面に無数の傷がついてくることもあります。
通常は人工涙液を点眼するのですが、1日に何回も点眼しないといけません。
問題はなぜドライアイが起きたかをきっちり見つけておかないと、対処療法だけに終わってしまいます。
ドライアイで悩んでいる患者さんは、自分で目薬を購入して使用するだけではなく、専門医にきちんと原因を見つけてもらうのが良いと思います。
口唇ヘルペス
私は年に2~3回口唇ヘルペスが出来ます。
もう何回も出来ているので、感覚的にそろそろかなという感じがあります。
口唇ヘルペスは出来てから、だいたい2週間くらいは治癒するのにかかります。
その症状の経過過程は
1.何となく唇に違和感、かゆみ、ほてりなどを感じます。
再発を繰り返す人は自分でわかるようです。(私も感じます)
2.唇に違和感を感じ始めてから、半~1日で赤くはれてきます。
ここで治療を始めると、結構早く治ります。
3.赤くはれた上に水ぶくれができます。
この中にはウイルスがたくさん存在するので、破らないように注意して下さい。
水疱を破った手で、目をこすったりすると、角膜ヘルペスになる恐れがあります。
角膜ヘルペスで失明したりすることがあります。
4.水疱の部分が破れて出血したり、そのままかさぶたになり、約2週間で治ります。
内服薬や外用剤を使うと幾分かは早く治ります。
最近はOTCでアクチビア軟膏が発売されています。