ななしま薬局・そよかぜ薬局|長崎県長崎市・長与町

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乾燥肌

2009-01-15

 冬になるとつきまとってくるのが皮膚のかゆみですよね。私もお風呂に入って体が温まったり、外から暖かい部屋に入ったりすると脇腹のところや太もも、腕、おしりの辺りがかゆくなります。  
この「かゆみ」の原因は乾燥肌と言われています。冬は空気が乾燥し皮膚の水分も失われやすくなります。皮膚は角質細胞間脂質と皮脂によって外から体を守っていますが、乾燥により角質細胞間脂質と皮脂が少なくなり、皮膚のバリアー機能が低下します。そのバリアー機能が低下するためバリアーのなくなった皮膚にはかゆみの原因なる物質が内部に侵入しやすくなりますし、外部刺激が浸透しやすくなります。
 皮膚の深部にはマスト細胞といわれるかゆみの原因物質の一つであるヒスタミンを多量に含む細胞があります。アレルギー物質などにより外部からの刺激をうけたりすると、ヒスタミンを放出し神経にかゆみを伝えます。こうしてかゆくて皮膚をかくとさらにかゆくなるという悪循環に陥ってしまいます。
 日頃から皮膚をかいていると神経が過敏になり、かゆみがひどくなってきます。
 乾燥している時期、きちんとスキンケアーをすることをおすすめします。ちょっとひどくなってきた方は皮膚科受診をお勧めします。

屠蘇

2009-01-01

 屠蘇は中国の名医・華陀の創方といわれる屠蘇散を酒に漬けたものを屠蘇酒と言い、一年間の邪気を払い長寿を願って正月に呑む薬酒です。昔から、「悪鬼・疫病を治し、邪気・毒気を払うとされて、一人でこれを飲めば一家に疫なく、一家でこれを飲めば一里に疫なし、元旦にこれを飲めば一年間病気にかからない」と言われ、元旦の朝に飲むという中国古来の風習が伝わり平安時代に宮中にて用いられたのが後世に至って民間にまでおよび正月の祝酒とするようになりました。
屠蘇には「邪気を屠(ほふ)り、心身を蘇(よみがえ)らせる」と言う意味があります。
一家揃って新しい年の出発にあたって無病息災、家運繁栄を得る儀式として、酒を用いて祝う風習が今日まで続いてきたものです。
飲む人の順には地域間で差がありますが、年齢の若い者から順に飲むのが正式だと聴いています。
これは中国の習慣からきたもので、年少者の若さを年長者がいただくと言う意味や年齢の若い者が毒味をするという意味があったと言われています。しかし日本では、明治もしくは昭和初期に家長から飲むことも行われるようになったようです。
屠蘇散の処方内容は、山椒の実の皮の部分・桂皮・桔梗・陳皮・白朮・防風など、身身体を温めたり、胃腸の働きを助けたり、あるいは風邪の予防に効くと言われる生薬を含みます。『本草綱目』では烏頭や大黄なども加えていたようですが、現在の処方には激しい作用の生薬は含まれていません。私が個人で作る場合は上記の6生薬に数種類の生薬を加えて香りの立つものを作ろうと毎年試行錯誤していますが、今年はとても良いものが出来たと信じて毎年作っています。

うがいの仕方

2008-12-13

 長崎でもちらほらインフルエンザの話を聞くようになりました。インフルエンザにかからないようにするには予防接種の他に手洗い・うがい・栄養をとる・ゆっくり休むが重要になってくると思います。
 今回はうがいの仕方について話をしようと思います。
1.うがい薬を適量コップに取り水道水(出来ればぬるま湯)で薄めます。
   ポビドンヨード含嗽剤なら2~4mlをコップ1/3位に薄める
   アズレン含嗽剤なら、1包または6~7滴をコップ半分くらいに薄める。
   薬がないならぬるま湯だけでも問題ありません。
2.溶液を少量口の中に含みまず下を向いて歯茎のあたりをグチュグチュをして吐き出します。
3.また、少量を口の中に含みまっすぐ向いてブクブクと数回口の中をゆすぎ吐き出します。
4.次に適量を口の中に含み、上を向いてガラガラと15秒くらいうがいを行い吐き出します。
5.最後に残りの溶液を口の中に含み上を向いて→まっすぐ向いて→下を向いてうがいを行い吐き出し  ます。
せっかく薬を使ってうがいをしたのですから、10分くらいは飲食・飲水を避けるとなお良いと思います。
1日何回するという決まりはありませんが、せめて外から帰ってきたときは手洗い・うがいをする習慣をつけると良いと思います。

体を温める

2008-11-24

 ある医学博士の先生から良いお話を聞くことが出来たので、こそっと皆さんにお教えしたいと思います。それは生姜の炊き込みです。生姜は中国の漢方薬にも多く使われており、体を温める効果や新陳代謝を促進する効果があります。これからの寒い時期に向けてこの生姜を毎日とり続けると風邪を引きにくい体を作ることが出来るそうです。
作りからは至って簡単。
生姜をよく洗い皮をむきます。その生姜を2mm程度の輪切りにして鍋に入れ水をひたひたになるくらいまで入れて、火をつけます。
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沸騰してきたら砂糖を入れ火をとろ火にしてことことと炊いていきます。 (横に写っている写真は自家製のマロングラッセです)
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水分が無くなってきたら、火を止め冷めるまでそのままにしておき、冷めたら密封容器に移して冷蔵庫
へ。
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毎日朝から2~3枚食べると良いそうです。 皆さん試してみてください。私は炊くときに月桂樹の葉と最後に少しのブランデーを垂らしました。

毒キノコ

2008-10-19

18日の毎日新聞ニュースで、「北海道は18日、同日高町の会社宿舎の従業員16人が同管内新冠町の山林で採取したキノコを食べ、20~70代の男女12人がおう吐や下痢など食中毒症状を訴えたと発表した。静内保健所はシイタケに似た毒キノコ「ツキヨタケ」を食べたことが原因と断定。12人はほぼ回復している。
 静内保健所によると、同社従業員が16日にキノコを採取し、宿舎の調理人が17日の朝食でみそ汁にした。従業員は「シイタケだと思った」と話しているという。ツキヨタケはシイタケやムキタケと誤って食べるケースが多く、死亡例もある。
 道内では今年、9月に北広島市の70代男性が毒キノコ「テングタケ」を食べ、一時意識不明になるなど毒キノコによる食中毒が4件発生している。キノコ狩りシーズンを迎えていることから、道は注意を呼びかけている。」飛び込んできました。
先日の漢方薬・生薬認定薬剤師講習会で講習があったばかりで、私にとってはとてもタイムリーなニュースでした。
その講義の中でもあったのですが、日本には約2500種のキノコが存在し、多くが食用として有用なものですが、間違って食べると中毒を起こすものも数多く含まれています。
毒キノコだけを見分ける簡単な方法はなく、毒キノコを覚える以外ないそうです。
世界では300種、日本にも200種の毒キノコがあるので全部覚えるとなると結構たいへんです。また、一見椎茸に似ていても違ったりとか見分けるのが大変な品種もあります。
私もキノコは好きで椎茸・シメジ・エリンギ・舞茸などこ、れからとてもおいしい時期に入ります。キノコ狩りをして自分が取ったものを食する楽しみはあるのでしょうが、判別できないのであれば専門の方に確認してもらってから食するのが一番だと思います。

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