ななしま薬局・そよかぜ薬局|長崎県長崎市・長与町

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薬を生活に合わせる

2007-03-01

外来患者さんではあまり感じることはないのですが、在宅を行うとよく感じることがあります。特に高齢者の患者さんでは朝9時過ぎに起きて21時頃には就寝するという流れの中で食事を朝昼兼用にしていたりして、1日に2回しか食べていない患者さん。その患者さんに1日3回食後服用の薬が処方されていた場合、昼の薬はほとんど飲まないまま残っています。
 生活時間と服薬時間のずれにより、患者さんが勝手な判断で朝や昼の薬を抜いたり、患者さんが混乱したりするパターンがあります。
 その患者さんにどうして1日2回しか食べないため、1日3回の薬は飲めないことを伝えなかったのかと確認したところ、「言うとめんどくさい」「解ってもらえなかったから」等の答えが返ってきました。
これらの患者さんは主治医と話し合い薬の内容を見直し、1日2回の服用に変更しました。
服薬に生活を合わせるのではなく、生活に服薬を合わせなければならないのに、それが上手く行っていない現状に悲しくなりました。
病状や薬によってはできないこともありますが、どんなによい薬であってもそれを上手に使わないと薬は効果を出しません。
もし服薬時間が生活に合わない患者さんがおられましたら、遠慮なく主治医、かかりつけ薬剤師に相談してください。
我々薬剤師も薬の薬効とか副作用のことばかりではなく、その患者さんの生活リズムを知り、その生活にあった服薬スタイルを取れるよう主治医と検討していかなければいけないと感じます。

ジェネリック医薬品

2007-02-11
ジェネリック医薬品ってなに
 欧米では有効成分の一般名(generic name)で処方されることが多いため、それをとって「ジェネリック」という言葉で呼ばれています。
ジェネリック医薬品って全く同じものなの?
 ジェネリック医薬品(後発医薬品)とは、新薬が承認発売され、再審査期間や特許の有効期間が過ぎてから製造販売されるものです。新薬と同じ有効成分で同じ含有量、効能・効果、用法・用量が同じであり、新薬に比べて低価格な医薬品です。 ただし、ジェネリック医薬品は主成分に関しては同じですが、それに付随する添加物、製法特許や製剤特許に関しては、薬品製造メーカーの特許が切れていないものもあり、ジェネリック医薬品によっては違う添加物を使用したり、新薬と違う作り方をしているものもあり、すべてが全く同じなコピー製品と言うわけではありません。 また、新薬の「用途特許」が存在する場合にはジェネリック医薬品で効能・効果が異なる場合がごくまれにあります。特許上の問題以外にも新薬の効能・効果あるいは剤型の追加等に伴って新たな再審査が設定されている場合も、適応症が異なる場合があります。
副作用の対応
 医薬品副作用被害救済制度は、独立行政法人医薬品医療機器総合機構法に基づき、先発医薬品、ジェネリック医薬品の区別なく適応されます。
処方箋様式の変更
 2006年4月より処方箋様式が変更されました。備考欄に「後発医薬品の変更可」と記載したチェック欄が予め設けられるようになりました(処方箋の右下辺りにあります)。この欄に処方医が署名もしくは記名、捺印を行えば、薬局は患者の同意を得た上で先発医薬品をジェネリック医薬品に変更して調剤することが可能となります。しかしながら処方ごとに「変更不可」が記載されてあったり、ジェネリック医薬品が発売されていない医薬品においては、処方医のサインがあっても変更できません。

ジェネリック医薬品にするとどうなの?
 ジェネリック医薬品にすると先発医薬品とほぼ同等のものが安価に処方してもらえることになります。
 ジェネリック医薬品は先発医薬品の70%の薬価が設定されますし、これまでに発売されているものは、それぞれの薬価が設けられています。選ぶ医薬品でお支払いいただく価格が変更します。また、国の支払う医療費を抑えることもできます。
 ジェネリック医薬品だけでも相当の数が存在し、たぶんすべてのジェネリック医薬品を取りそろえている薬局は数少ないと思います。また、あるジェネリック医薬品は流通が上手く行かず手配するのに数日から数週間要するものもあります。
 ジェネリック医薬品を希望される患者様がおられましたら、かかりつけの薬局でその有用性、価格、在庫等を良く相談の上、変更されることをお勧めいたします。

インフルエンザの予防接種

2007-01-14

 インフルエンザワクチンの接種を行うことで、インフルエンザによる重篤な合併症(脳障害)や死亡を予防し、もしインフルエンザにかかったとしても症状が軽くなったり、障害が起こる確率が低くなることが期待できます。
 インフルエンザに対するワクチンは、その効果が現れるまでに約2週間程度かかり、約5ヶ月間その効果が持続するとされていますので、11月から12月上旬までには接種をすまされることをお勧めします。
 インフルエンザワクチン接種の適応に関しては、年齢の下限はありませんが、生後6ヶ月未満の乳児にはワクチンを接種していないようです。
 授乳婦はワクチンが母乳を通して子供に影響を与えることはないので、摂取は問題ありません。しかし、母親が摂取したからと言って母乳を通じて子供にインフルエンザの免疫がつくこともありません。
 妊婦に関しましては、胎児に影響を与えるとは考えられていないため、問題はないと考えますが、摂取に関しましては主治医と良く相談の上行ってください。
 このワクチンには卵が使われているため卵アレルギーの人は摂取しない方が良い場合があります。主治医と良く相談のうえ行って下さい。
 インフルエンザワクチン接種は任意です。
 予防接種料金も自治体、医療機関によって違いがありますので、確認の上摂取を行ってください。
副反応として、10~20%でワクチンを接種した場所の発赤、腫れ、があります。全身性の反応としては、5~10%で発熱、頭痛、さむけ、体のだるさなどがみられます。

予防接種 法律による予防接種

2007-01-08

予防接種法 より抜粋


一条 この法律は、伝染のおそれがある疾病の発生及びまん延を予防するために、予防接種を行い、公衆衛生の向上及び増進に寄与するとともに、予防接種による健康被害の迅速な救済を図ることを目的とする。
  (平六法五一・一部改正)
二条 この法律において「予防接種」とは、疾病に対して免疫の効果を得させるため、疾病の予防に有効であることが確認されているワクチンを、人体に注射し、又は接種することをいう。

予防接種法より抜粋
 その発生及びまん延を予防することを目的として、この法律の定めるところにより予防接種を行う疾病(以下「一類疾病」という。)は、次に掲げるものとする。

 ジフテリア
 百日せき
 急性灰白髄炎
 麻しん
 風しん
 日本脳炎
 破傷風
 前各号に掲げる疾病のほか、その発生及びまん延を予防するため特に予防接種を行う必要があると認められる疾病として政令で定める疾病
 個人の発病又はその重症化を防止し、併せてこれによりそのまん延の予防に資することを目的として、この法律の定めるところにより予防接種を行う疾病(以下「二類疾病」という。)は、インフルエンザとする。

予防接種 ワクチンとは

2007-01-08

 ワクチンは感染の原因となる病原体を感染を起こさない程度に毒素を弱め接種して感染症の予防に用いる医薬品です。毒性を弱めた病原体から作られ、弱い病原体を注入することで体内に抗体を作ります。それにより感染症にかかりにくくしたり、かかっても症状を緩和にします。
 ワクチンはその作られ方により3つの種類があります
●生ワクチン
毒性を弱めた細菌やウイルスを使用します。一般に不活化ワクチンに比べて獲得免疫力が強く免疫持続期間も長いのですが、生きている病原体を使うため、そのワクチンに感染してしまう可能性もあります。
 
 BCG
 経口生ポリオワクチン
 麻疹ワクチン
 風疹ワクチン
 麻疹・風疹混合ワクチン
 流行性耳下腺炎ワクチン
●不活化ワクチン
免疫を作るのに必要な成分のみを取りだし毒性を弱めたもので、生ワクチンより副反応が少ないのですが、生ワクチンに比べ免疫獲得が弱く、免疫の続く期間も短いため、複数回の接種が必要とされています。
 インフルエンザウイルスワクチン
 狂犬病ワクチン
 コレラワクチン
 三種混合(DPT)ワクチン(百日咳・ジフテリア・破傷風混合ワクチン)
 二種混合(DT)ワクチン(ジフテリア・破傷風混合ワクチン)
 日本脳炎ワクチン
 百日咳ワクチン
 A型肝炎ウイルスワクチン
 B型肝炎ウイルスワクチン
●トキソイド
細菌が産出する毒素をホルマリンで処理し免疫原性を失わせず毒性を弱めたものです。
 成人用沈降ジフテリアトキソイド
 沈降ジフテリア破傷風混合トキソイド
 沈降破傷風トキソイド
一般に不活化ワクチンやトキソイドは一定の期間が経過すると免疫力が低下してくるので、追加接種が必要となります。

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