ななしま薬局・そよかぜ薬局|長崎県長崎市・長与町

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初めての試み

2009-11-20

 仕事に追われて本当に勉強不足を感じています。
昨日もある認知症患者さん宅を訪問しました。何故薬を服薬するのかさえ忘れています。訪問する度に薬の薬効を話し、何故薬を飲むのかを話してやっと飲んでもらえます。
 家族の協力があるようでなく、独居老人の認知症の服薬には問題点が山積みです。
今回服薬とリハビリを一緒にすると言うことを考えてみました。
いつもならば薬局で一包化をしてカレンダーにセットして服薬管理をしています。
一包化をしてカレンダー管理をすることは現行通りなのですが、一包化を患者宅で患者さんと一緒にやってみました。
自分が服薬する薬を一緒にヒートからバラして、それを袋詰めしていく課程を取り入れてみました。
上手くいくかどうかはわかりませんが、患者さんはそれなりに楽しんでくれたような気がします。自分の薬を作ることでどれだけ薬に興味を持ってくれるかは定かでありませんが、しばらく継続してみようと思います。
ただ、一人にかかる時間が数倍になったのも事実です。

薬-薬連携

2009-10-28

 先日参加した第19回医療薬学会で病院薬剤師と薬局薬剤師の連携は本当に重要であることを感じました。
 たまたま在宅を行っている患者さんが、ベッドが空いたら入院すると言うことを患者さんから聞いていたので、入院先の薬剤師の先生に診療情報提供書を書いてみようと思いました。
 書こうと思ってふと思ったのは、その患者は入院中に薬剤師さんの病棟訪問を受けていたのか判らない・・・。患者さんに「入院中、薬剤師の先生はベッドサイドに来ていましたか?」と聞いても「どうだったかな?」という返事でした。
 いろいろ考えても仕方なかったので、実際出してみることにしました。
受け取った先生がどう感じるかを知りたいと思いますが、病棟活動がされているかどうかも定かでは無いので、この診療情報提供書が病院と薬局をつなぐものになればいいなと思います。
 フォーマットをどのようにしようかと、ネットで検索しましたが医師の分はあるのですが、薬剤師の分はうまく検索できなかったので独自のフォーマットで作ってみました。できあがったものは何ともいえないものです・・・・。
 これからも情報を提供して、返事が来たらこのあたりも改善していきたいと思います。
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一人?

2009-09-06

 いま、ななしま薬局では月平均42件の居宅療養管理指導を行っています。そんな在宅の話しをする度に「一人でそんなにするなんて大変ですね」とよく言われます。
そんなこと言われるまでは思っていなかったのですが、私は一人で在宅をしているとは思っていません。
チーム医療というような綺麗な言葉ではないのですが、私はこの件数を一人でやっているとは思っていません。もし、私が一人で何でもやっていたら、とっくに投げ出しているに違いありません。患者さんの家を訪問するのは私なので表面上私が色んなところで話しをしているのですが、それをバックアップしている多くの人がいます。
処方箋を入力してくれる事務員、薬を準備してくれる薬剤師、40名の患者さんを訪問するため私はほとんど薬局にいません。その留守を守ってくれるななしま薬局スタッフ。これらの事まで一人でやっていたらこんな数字を維持できるわけありませんし、もし維持できたとしても私は間違えなく廃人になっているでしょう。
私は一人でやっていると思った時期もありましたが、実際行ってみたらそれが違うと言うことに気づきました。
これから在宅を始めようと思われている先生方、自分の気持ちをスタッフに伝えてみてはどうでしょうか。

簡易懸濁法

2009-02-24

 ターミナルの在宅患者さんが嚥下困難になり鼻注投薬となりました。
医師が今ある分は自宅で錠剤をつぶさせるからと電話がありました。私は抗がん剤が投薬されており散剤化することでその抗がん剤による家族の被爆を懸念し、医師に錠剤をつぶさせることを中止させ、以前から中村美貴子先生から教えてもらった簡易懸濁法を使用することを思いつきました。
処方のほとんどが裸錠とフィルムコート錠で徐放性製剤は含まれていなかったので、使用方法を電話で説明し次の日朝から訪問・再度説明を行いました。
ポットのお湯2に対し水道水1を混ぜ、それに錠剤を5~10分間浸しておくという簡便なものです。
今回はお湯30ml、水15mlで使用しました。この2:1の割合で約55℃の水温になり、55℃がカプセルを溶かすのに必要な温度だそうです。
まだ私も1例しか使ったことがない技法ですが、現在も問題なく投薬できています。

経腸栄養剤プリン

2009-02-15

 現在ターミナルの患者さんで嚥下がうまくいかず固形物が食べにくくなりました。先日諫早であった講演会の際、ペンギン薬局の中村美喜子先生に相談したところ経腸栄養剤をプリンにする方法を教えて頂いたので早速作ってみました。
使ったのは粉末寒天。近所のスーパーにも売ってありました。一箱税込み252円です。
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レシピーは最後に掲載しますが、まず粉末寒天を2gはかります。
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鍋に水200mlを入れ、粉寒天を入れます。火に中火でかけます。粉寒天は思いの外簡単に溶けます。
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粉寒天がちゃんと溶けたら、経腸栄養剤(今回はエンシュアHを使用)を200ml入れます。
この際経腸栄養剤を湯煎にかけ温めておいてください。
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経腸栄養剤はそれぞれに温める上限温度が決められているので、鍋に入れたあと沸騰させないように中火で混ぜ合わせてください。
寒天が入っているのでそこからこするように混ぜると良いかもです。
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温めたら素熱を取り、型に流し込みます。
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冷蔵庫で30分冷やしたら完成です。
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今回はエンシュアHを使用して作りましたが、中村先生が教えてくれた寒天2gで十分な堅さがありました。出来たプリンをスプーンの腹で押さえても崩れない堅さです。
食される患者様によって寒天の量を変えて作るのも良いかもしれません。
実際食してみると今回砂糖を全く加えなかったので、エンシュアを直接飲むときより甘みを感じませんでした。実際作る際は好みで砂糖等を加えても良いかもしれません
今回作ったのはコーヒープリンとバナナプリンです。
~コーヒープリン~
水 180ml
カルアコーヒー 20ml
粉寒天  2g
エンシュアH(コーヒー) 200ml
~バナナプリン~
水 200ml
粉寒天  2g
エンシュアH(バナナ) 200ml
バナナ 1本(みじん切り)
また色んなものを作ってアップしたいと思います。

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